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MUFGコインと暗号通貨ユーザーの本当のニーズを探る

レポート「アルトコイン図鑑」では30種類以上のコインの概要と見通しを解説(詳しく)

MUFGコインが大規模な実証実験を行うというニュースがあって、それについて考えを巡らせている。

独自開発のデジタル通貨 三菱UFJが大規模な実証実験へ

MUFGコインは1コイン=1円で安定しており、銀行の裏付けがある。そして、おそらく送金の手数料は無料で、即時24時間決済ができるようになるだろう。

結局決済のスピードと手数料のやすさを中心の価値提案として勝負すると、暗号通貨はこうした中央集権型の決済サービスに勝つことはできない。どう考えても、MUFGコインのほうが早くて安いからだ。さらにレートが上下する心配もない

多くのひとは、そのコインが中央集権かどうかとか、そんなのは気にしておらず、単に早くてやすいかどうかだけを気にしている。暗号通貨投資家のなかですら、中央集権かどうかはどうでもいいと思っている人が大半なのだから、おして知るべしである。

以前ツイッターでアンケートを取ったときは、暗号通貨に求めるものが早くて安い決済手段だと答えた人が18%いた。(なおほぼ半数が、暗号通貨に求めるものは、他の金融商品とくらべて激しい相場が目的と答え決済手段として考えるひとは少数だった)

しかし、その18%に再度アンケートをとってみると、早くて安いならば、暗号通貨にこだわらず、むしろ日本円で実現したほうがよいと答えたひとが、7割にのぼったのである。

つまり、暗号通貨を決済手段として推している殆どの人にとって、本当にほしいものは暗号通貨ではなく、MUFGコインのほうだということが言えるだろう。

MUFGコインを始めとして円と等価のコインの登場は個人的には歓迎しているし、応援している。MUFGコインは、価値提案としてビットコインとは競合しないし(BCHやXRPの価値提案とは多く競合するかもしれないが)、むしろビットコインの基盤を支えてくれるからである。

さて、MUFGコインが成功する可能性だが、私は大成功する余地があると思う。先程言ったように、ユーザーの本当のニーズは早くて安い決済手段である。MUFGコインがいわゆる銀行臭をとりのぞき、UI含めて、アリペイのように垢抜けることができれば大成功になるだろう。という意味では、むしろ銀行を傘下にもっている楽天などの消費者寄りのグループがこの手のコインを発行するのが実は一番向いているはずだ。その話は4年前、Mt.Gox後あたりで楽天の幹部向けにプレゼンした。楽天内でもコインの企画はされているようで一部発表もあったので、期待したいところであろう。(同様に、メルカリ、ソフトバンクなどにもチャンスがあるのは明瞭)

もう一度まとめると、暗号通貨を決済手段としてみているユーザーは、やがてMUFGコインや楽天、メルカリコインというものが出現するにつけ、そちらでニーズが満たされるだろう。(もっというと、銀行間振込もいずれ24時間対応無料になるとおもう)。それらのコインは、即時24時間決済で手数料も無料であろうし、店舗などでも多く使えるだろうからである。コーヒーも買うことができる。

以下私見。(うざいと思う人は読み飛ばすべし)

一方、そうしたニーズが満たされたとき、人々はようやくビットコインの本当の価値提案に気づくようになるかと思う。それは検閲耐性であり、プライバシーであり、非中央集権であり、政府やどこかの権力によらない価値の貯蔵の手段である。そしてそのときには、その価値の貯蔵手段も、2ndレイヤーの技術により相当に高速かつ安く移動ができるようになっているだろう。

本当に人々がビットコインの価値に気づくのは、おそらくその時期からであるとおもう。それがいつになるかはわからないが、私はその時が来ると思っているし、そこまで待つだけの忍耐力がある。なぜかというと、このような文章を描いて先を見通しているからだ。なので、私は、短期的には目をつむって、時がくるのを待つつもりである。

以上、ご意見などはツイッターやNews picksなどで。

 

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