カテゴリー別アーカイブ: 解説記事

ハッシュウォーの攻撃手法と、その結果に関する考察(敵対的HFは必ず2つのコインに分岐する)

Screenshot from 2018-11-11 04-38-42

BCHのハッシュウォーの行く末を予想します。

前回検証したように、チェーン自体はHFを起こして2つに割れると思うので、ハッシュウォーというのは、なんらかの手段で相手のチェーンを攻撃するといったことを指すと思われます。

いちばん単純なのは自身のハッシュパワーをつかって、相手チェーンを空のブロックで掘ること。そうすると相手チェーンでは送金が処理されなくなります。これが一番シンプルな妨害策です。

さて、ほかにも攻撃のベクトルが考えられます。

SVはブロックサイズを128MBにあげました。ここにヒントがあるようにおもえます。 続きを読む ハッシュウォーの攻撃手法と、その結果に関する考察(敵対的HFは必ず2つのコインに分岐する)

ビットコインキャッシュのハッシュウォーの結論(分裂が不可避な理由)

ビットコインキャッシュは、BCH-ABCと、BCH-SVの現在2つの相異なる仕様が提案され、このままいくとコインが分裂するのではないかと予想されています。

ビットコインキャッシュでは、ひとつの開発チームが仕様を決めるのは中央集権的だと考えています。そのため、複数の開発チームが独自に(自由)に仕様を提案し、相反する仕様が提出されたら、マイナーがハッシュパワー投票により、1つの仕様を選ぶというガバナンスを憲法としています。

決定権があるのはマイナーで、唯一マイナーのハッシュパワーのみに決定権があります。それがBCH Wayです。

今回がまさにそれにあたり、マイナーはハッシュ投票により支持のチェーンを選び、多くのハッシュパワーを得たチェーンのみが生き残り、他方は消滅する、としています。

リプレイプロテクションをつけないので、ひとつのチェーンだけが残るとしていますが、果たして本当でしょうか?

またDAAがあるので、チェーンの長さに決着がつかず、どちらも同じような長さになるはずだ、という予測もあります。

いったい何が正しいのでしょうか?

私が専門家とともに検証したところ、どうやら、両方のチェーンが生き残り、コインが分裂することが不可避のように思われます。

以下に理由を書きます。 続きを読む ビットコインキャッシュのハッシュウォーの結論(分裂が不可避な理由)

ブロックチェーンのレイヤーモデルについて

ブロックチェーンはどのように進化していくのでしょうかか?その指針となるレイヤリングモデルについて、以前より先見の明のある投資家の間で議論されており、私も同様のモデルについて考えをまとめていたのですが、ようやくまとまったものが見えてきましたので、書いておきたいと思います。

インターネットは有名なOSIの7階層モデルがありますし、およそITのアーキテクチャというのは、なんらかの階層モデルで形成されているわけです。ブロックチェーンも同様に階層形式で技術が進展していくのではと考えています。 続きを読む ブロックチェーンのレイヤーモデルについて

モナコインへの攻撃について(Block withholding attack)

Monacoin-1

モナコインが攻撃にあい、大規模なブロックチェーンの再編成(巻き戻し)と、取引所が金銭的な被害にあったことが明らかになりました。

攻撃の手口と、この攻撃から考えられる示唆についてまとめます。

この攻撃は、Block Withholdig Attackといわれます。日本語訳がないのですが、「ブロック隠し持ち攻撃」とでもいいましょう。

攻撃の手口

攻撃の手口についてまずは解説します。

マイナーはブロックが見つかると、通常すぐにネットワークにブロードキャストします。しかしながら、ハッシュパワーが勝っているなどの有利な条件があれば、見つけたブロックを敢えてブロードキャストせずに、裏で次のブロックを掘り続けるということもできます。

それが下の図です。

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ライトニングネットワークFAQ

ライトニングネットワークについては、内容が技術的に難解だとおもうので、多くの人が理解に苦しんでいると思います。

誤解が多いのは仕方ないとして、そのまま欠陥商品だと思いこんでしまうとちょっとさみしいです。

そこで、わかりやすくライトニングの誤解されやすいポイントをFAQ方式でまとめました。

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