カテゴリー別アーカイブ: 解説記事

ブロックチェーンのレイヤーモデルについて

ブロックチェーンはどのように進化していくのでしょうかか?その指針となるレイヤリングモデルについて、以前より先見の明のある投資家の間で議論されており、私も同様のモデルについて考えをまとめていたのですが、ようやくまとまったものが見えてきましたので、書いておきたいと思います。

インターネットは有名なOSIの7階層モデルがありますし、およそITのアーキテクチャというのは、なんらかの階層モデルで形成されているわけです。ブロックチェーンも同様に階層形式で技術が進展していくのではと考えています。 続きを読む ブロックチェーンのレイヤーモデルについて

モナコインへの攻撃について(Block withholding attack)

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モナコインが攻撃にあい、大規模なブロックチェーンの再編成(巻き戻し)と、取引所が金銭的な被害にあったことが明らかになりました。

攻撃の手口と、この攻撃から考えられる示唆についてまとめます。

この攻撃は、Block Withholdig Attackといわれます。日本語訳がないのですが、「ブロック隠し持ち攻撃」とでもいいましょう。

攻撃の手口

攻撃の手口についてまずは解説します。

マイナーはブロックが見つかると、通常すぐにネットワークにブロードキャストします。しかしながら、ハッシュパワーが勝っているなどの有利な条件があれば、見つけたブロックを敢えてブロードキャストせずに、裏で次のブロックを掘り続けるということもできます。

それが下の図です。

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ライトニングネットワークFAQ

ライトニングネットワークについては、内容が技術的に難解だとおもうので、多くの人が理解に苦しんでいると思います。

誤解が多いのは仕方ないとして、そのまま欠陥商品だと思いこんでしまうとちょっとさみしいです。

そこで、わかりやすくライトニングの誤解されやすいポイントをFAQ方式でまとめました。

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SECのロジックを簡単に解説ーどのコインが証券に該当し、どのコインは該当しないのか?

イーサリアムやリップル(XRP)が証券として扱う方針をSECが示しています。これらだけではなく、ほぼすべてのICOを行ったトークンが証券に該当するという見解をSECは示唆しており、適用除外をめぐって激しいロビー活動がされています。

この問題について、整理してお伝えします。 続きを読む SECのロジックを簡単に解説ーどのコインが証券に該当し、どのコインは該当しないのか?

仮想通貨関連の消費者トラブル事例を検証してみた結果

消費者庁が、仮想通貨にまつわるトラブル事例として資料をまとめています。これは金融庁の審議会に参考資料として提出されたものです。

資料

このなかで、トラブルの具体例が乗っているのですが、規制で解決すべき問題以外に、ユーザーのリテラシー不足や、とばっちりじゃないかという問題もふくまれていますので検証してみます。 続きを読む 仮想通貨関連の消費者トラブル事例を検証してみた結果

なぜ仮想通貨に価値が生じるのか?マネタリートークンの価値算定の理論(交換価値説と採掘価値説)

ビットコインやライトコイン、ビットコインキャッシュ、リップルのXRPなど、もっぱらお金としての機能のみを持つトークンをマネタリートークンという。

前回の、ユーティリティトークンの価値算定においては、ファイルストレージや計算といった実用機能を提供するトークンの価値を算定した。これらのトークンの価値はユーザーが実感する実用価値に等しいとした。

一方で、ビットコインに代表されるマネタリートークンには、そうした実用的な価値は全く存在しない。純粋にお金としての機能しか持たない。

このため、ユーティリティトークンや、配当型のトークンとへ別の価値算定の理論が必要となる。

理論については、主に2つの説があるが、議論が割れている。

交換価値説と採掘価値説である。

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