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ライトニングネットワークFAQ

レポート「アルトコイン図鑑」では30種類以上のコインの概要と見通しを解説(詳しく)

ライトニングネットワークについては、内容が技術的に難解だとおもうので、多くの人が理解に苦しんでいると思います。

誤解が多いのは仕方ないとして、そのまま欠陥商品だと思いこんでしまうとちょっとさみしいです。

そこで、わかりやすくライトニングの誤解されやすいポイントをFAQ方式でまとめました。

FAQ1 ライトニングからコインを盗むことはできるの?

まず、ライトニングが、取引所や銀行のような第三者にコインを預けて、その間でオフチェーン決済をする仕組みではないです。それだと、その取引所なり銀行がハックされてしまうとコインが失われてしまいますからね。

それにその仕組みであれば、すでに実現できてるわけで、新技術でもなんでもないわけですからね。

まとめると、ライトニングは、どこかの第三者にコインをあずけるしくみではないです。

FAQ2 ライトニングはチャネルを貼って相手にコインをあずけるのでは?

相手にコインを預けるわけではないです。それだと相手がドロンできちゃいますからね。

技術的には、相手と共用の財布を作って、両方の鍵がないとあかないようにして共同管理するイメージです。相手に預けちゃうんじゃなくて、特殊な金庫に入れるっていうイメージです。

FAQ3 相手はコインを盗めるの?

両方の鍵がないとコインは移動できませんので、勝手に盗んだりはできないです。マルチシグってやつですね。

FAQ4 ライトニング用にチャネルを張るのはめんどくさくて普及しないのでは?

ユーザーからみると、SUIKAみたいに別の財布に移動させるイメージ。大きなお金はハードウェアウォレットなどで管理して、少額をライトニングに移動させるイメージです。

みなさんも全財産をSUIKAに入れたりしませんよね。それと同じで、普段決済に使う分をライトニング財布にいれるイメージです。なので、そんなにハードルは高くないんじゃないかな。

FAQ4 チャネルを貼るのに手数料がかかるって聞いたけども?

これよく聞かれます。チャネルを貼るのに、すごい高額の手数料がかかるから、全然つかえないみたいな。

チャネルを張るのには、普通のオンチェーン送金一回分よりやすい金額で張ることができます。(Segwit tx必須なので、普通の送金の半分くらい)

みなさんオンチェーンで普通にいつも送金してますよね。あれの1回分がチャネルを張るにかわっただけです。

もちろんオンチェーンの手数料が高騰すれば、その分チャネルを張る手数料も高騰しますが、オンチェーン送金にくらべてチャネルを張るのだけが高いということはありえないです。

FAQ5 ハブに接続しないと、ライトニングは使えないってききましたが。

かならずしもハブに接続しなくても、支払いたい相手に直接チャネルを接続すればその相手と決済できます。

かならずハブを経由しないといけない、というのは多分、ハブがライトニングを牛耳るというストーリーを信じ込ませるための嘘です。

FAQ6 ハブはコインを盗めるの

さきほどいったように、マルチシグなんで勝手にハブはコインを盗むことはできません

FAQ7 ハブは銀行で、ライトニングコインはIOUだってききましたけど?

IOUというのは信用のもとに預かった預かり証のことですね。取引所なんかはまさにお金をあずかるのでIOUです。銀行もそうですね。

ライトニングでは、だれかが信用をもとにコインを預かることは発生しないので、IOUではないとおもいます。

また、ハブは銀行だ!という話も、たぶんハブがお金を預かるからとか、ハブを経由しないと送金ができないから、だから銀行でしょみたいな比喩だおともうんですが、それは嘘ですね。

預かりも発生しませんし、ハブを経由しないと送金できないも嘘です。

FAQ8 ハブは誰が運営するの?

誰でも可能です。すごい設備がひつようなわけでもなくて、フルノードが動けばいいので、ラズパイみたいなミニコンピュータでも可能で動かしている人もいます。私も運用してます。

もちろん取引所や、銀行などの金融機関がハブを運営するのも自由です。別に制限があるわけでも、規制があるわけでもないです。

FAQ9 銀行がハブになるという噂は?

銀行がハブを運営できる、というのと、

ハブは銀行である、というのはだいぶ違う主張ですよね。

FAQ10 結局ハブって何なの?

一般のユーザーもチャネルを2つ以上開いていたら(複数のところに接続していたら)あなた自身がそれらを繋ぐハブです。

ルーターと一緒、2つのところに接続したら、それらをルーティングできるので。それがハブです。

だから明確にハブという役割の機能があるわけではなく、参加者全員が同じ立場のP2P構成です。サーバークライアント構成ではありません。

FAQ11 ライトニングは常時オンラインでないと使えないとききましたが。

半分YESです。というのは、自分も相手もオンラインでないと支払いができないということです。オンチェーンのように、ペーパーウォレットみたいなのに対して支払いはできなくて、相手との通信が必要です。

だからといって、自分が24時間オンラインである必要はないです。支払いのときオンラインであればよく、相手もオンラインであればその時以外は別にオフラインでもよいです。

常時不特定多数のひとから支払いをうけるようなウェブサービスを作る場合は、常時オンラインでないといけないのは言うまでもないです。

<アドバンスドFAQ>

ウォッチタワー

FAQ11 ライトニングの利用にはウォッチタワーが必須ときいたけど

フルノードを利用しているユーザーはウォッチタワーは必要ないです。常時監視しているので。

スマホとかで、2,3日に一回、支払いのときだけ利用するという場合のユーザーのためにウォッチタワーがあります。

FAQ12 ウォッチタワーを使わないと、コインが盗まれるときいたけど

盗まれるはちょっと違います。正確には、時間軸を前の状態に巻き戻されるということです。つまり、受け取ったコインが受け取ってないものにされる、というのが実際の被害になります。

不正防止のためにウォッチタワーに監視をアウトソースします。ウォッチタワーは不正をみつけると教えてくれて、同時に不正をバラす施策をします。そうすると、こんどは不正した人が全部のコインを失うペナルティを食らうように設計されてます。

FAQ13 ウォッチタワーは誰がやるの?

ウォッチタワーは誰がやってもいいです。ウォッチタワーを行うのに巨大なリソースがいるわけではないので、取引所とか、各種サービスがユーザーむけのサービスとして無料で提供するのもあるんじゃないでしょうか。もしくはボランティアのウォッチタワーとかもたくさんでてきそうです。

規制

FAQ14 ライトニングのノードを走らせるには、仮想通貨交換業が必要ときたけど?

それはないですね。

仮想通貨交換業は、コインとコインを交換する行為にたいする認可なので、コインをとコインの交換を行わないライトニングでは規制の対象にはならないのは、これはすくなくとも明らかだと思います。

DDOS

FAQ14 DDOSは想定されていますか?オンラインだとリスクがあるとおもいますが?

そうですね、DDOSは最大の攻撃要因だとおもいます。ただし、インターネットと一緒で、一部のルーターが落ちても、それ以外のルートで通信できるように、ライトニングのネットワークも多くの参加者が多くのルートで接続しあっていれば、攻撃をうけているところを迂回しての支払いはできるんじゃないでしょうか。

ネットワークが成長すると、攻撃につよくなっていくタイプのものの典型ですね。

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