Bitcoin Core 0.13.0がリリース。目玉の新機能

Bitcoin Core 0.13.0がリリースされました。

100人以上の開発者による5ヶ月の開発を経てリリースされたメジャーバージョンアップで、多くの先進的な機能を取り込んでいます。

こうした機能は、ユーザーには直接関係ないことも多いので、知る人は少ないと思うのですが、よい機会なので新機能を紹介します。基本こちらのを参考に、わたしからの解説も加えてあります。 続きを読む Bitcoin Core 0.13.0がリリース。目玉の新機能

マルチシグを考える。Bitfinexのマルチシグは何故機能しなかったのか?

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DAO事件を除けば、ここ最大のニュースといえば、Bitfinexのハッキングです。12万BTCという膨大な損害額もさることながら、そのセキュリティに際して、「マルチシグ」という言葉が脚光を浴びました。

Bitfinexは「マルチシグで管理しているので強固なセキュリティになっている」と宣伝していましたが、これがまったく機能していなかったことが明るみになったといえます。

マルチシグは、セキュリティが高かったはずでは?
マルチシグでも盗まれるのか?

いろいろな憶測があったり、マルチシグを巡っての議論が起こりました。

そこで、いい機会だとおもいますので、マルチシグとは何か?マルチシグとはどのように作り、どのような情報が含まれているのか、ということを基本からおさらいしてみて、そして、マルチシグはどのような応用例が想定されているのか?その便利な点や限界点を理解した上で、それからもう一度Bitfinexのケースに立ち戻って考えてみようという一連のレポートが今回になります。

Bitfinexにおいては、米国当局の要請によりビットコインの管理方法が変わったこと、それによりマルチシグによる画期的とも思われる管理方法を導入したこと。しかしながら、結局2つの落とし穴があったことなどを解説しています。

以下レポート目次です。

  • マルチシグとは何か?
  • 3から始まるマルチシグアドレス
  • 公開鍵を集めスクリプトを書く
  • スクリプトをハッシュしてアドレスを生成する
  • どうやってマルチシグアドレスからビットコインを使うのか?
  • オープン・バザールでのマルチシグの応用
  • ペイメントチャネルでのマルチシグ
  • bitfinex のケーススタディ
    • どんぶり型とユーザー別管理
  • US Commodity Futures Trading Commission (CFTC)の要請
  • なぜマルチシグのセキュリティが破られたのか?
  • セキュリティポリシーとマルチシグの違い

ご興味があるかたは、レポートをお読みください。入会いただけますとこのレポートだけではなく、過去39本のレポートもお読みいただけます。

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続報・ビットコイン内戦終了-カリフォルニア会議の5つの要点

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さて、夏休み前に入ってきた、ビットコインの内戦終了のニュースですが、具体的な内容の議事録が公開されました。議事録はえらく長くて読むのには心が折れてしまうと思うので、結論のみ簡潔に解説しますね。 続きを読む 続報・ビットコイン内戦終了-カリフォルニア会議の5つの要点

イーサリアム・クラシックのウォレット、情報源などまとめ

イーサリアム・クラシックのウォレットについての質問が多いので、まとめておく。

1)http://classicetherwallet.com/

myetherwalletのETC版である。一番簡単なインターフェイスで送受信ができるので、新しく、ETCを買ったという人はこれを使うのがよいだろう。

なお、のほうもすでに、ETCに対応している。こちらは、ハードフォーク以前のETHを持っていると、ETCも表示され、区別して送ることも出来るので、ETHとETCを分けるのに使うと便利かもしれない。 続きを読む イーサリアム・クラシックのウォレット、情報源などまとめ