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コンセンサスアルゴリズムは、優劣じゃなくて、仕様です。

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コンセンサスアルゴリズムについては、POW、POS、POW+POS、POI、など、それぞれの陣営ですさまじいポジショントークンでお互いの優位性を争っています。

血肉の争いになっているとおもいます。

Tendermint、PBFTなどプライベート用のものを入れたらそれこそいろいろありまして、で、どれが優れているのかという優劣をきめようじゃないかという話でバトルが繰り広げられています。

私は、優劣じゃないとおもっています。

おい、何言ってんだいままでPowのポジトークしかしなかった奴がなにいってんだよと言われそうですが、ちょっとまってください。

コンセンサスアルゴリズムは、優劣じゃなくて、仕様です。仕様ですよ。

Powには公平だし、シンプルですが、エコでないし、ファイナリティが得られないので致命的という論評もあります。

Posはエコで早いですが、溜め込み問題や、Nothing Stake問題、富める人が更に富むなどの問題があります。

プライベートチェーン系は、ファイナリティがあり早く、コストも安いですが、そもそも「信頼の前提」が必要です。

なにがいいたいかというと、それぞれ仕様なんですよ。

例えば、PoWの単体だけ取り出して、「ファイナリティがないから欠陥プロトコルだ」というようなもの。管理者がいないネットワークを作ろうとおもったらファイナリティより、信頼の前提の排除のほうが優先順位は上ですよね。

結局、コンセンサスアルゴリズムは取捨選択で、「目的」との組み合わせでないと評価できません。

Powが良いかどうかではなく、このコインや達成したいことに対してPowの採用は適切か?

という意味しかないはずです。

もちろんそれはプロトコルのセキュリティの程度など設計部分も含めてです。強度が必要な目的もあれば、それより速さがひつようなものあります。

通貨なのか、計算なのか、なんらかのユーティリティを提供するのか、アプリなのか、基盤なのか、そういうものによっても、違います。

なので、コンセンサスアルゴリズムと目的と照らしあわせて、「適切な組み合わせ」「選択」になっているか、というのが本当の論点ではないでしょうか。

で、最初に戻るのですが、私のポジショントークをちゃんと繰り返させていただきます。

まず純粋な通貨としては・・・PoWが適します。Powでは無から有を発行しませんし、参入が公平です。また特に優れた性質としては、初期配布を必要とせず、新規発行分は常にマーケット価格に近い値段で供給されるという非常に優れた性質があります。

サービス対価のトークンとしては・・・たとえば認証だとか、計算してくれるだとか、そういう何らかの機能の対価の弁済としてのトークンですね。要するに石油みたいなGasトークンではPOSはありですし、便利です。

プライベートチェーン・・・では、ファイナリティが得られ、高速なほうがよいです。POWを採用する根拠がなく、POSも劣ります。PBFT系のほうが良いです。

以上は、一般的な話で、絶対というわけではなく、コインによっては目的に沿っていればよいのではないでしょうか。

以上です。

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