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先日、ふと思いったって、ビットコインとアルトコインの保有比率についてアンケートをとってみました。279名のかたより回答をもらったので、それなりに信用できる数字と思います。
結果は、ほとんどビットコインと言う人と、ほとんどアルトコインという人の両端に結果が割れました。
この結果についてコメントしたいと思います
ビットコイン比率90%以上
まず最も多かった人は、ビットコインが90%以上というひとで、全体の37%存在しました。回答者が237人いるということは、かなりの部分初心者が含まれると思います。
暗号通貨に触れる人はまずはビットコインを買ってみるということでしょうし、アルトコインやICOはまだ難しくて手が出ないというひとも多いでしょう。そういった人は、当然ビットコイン比率が90%以上という回答になるとおもいます。
そう考えますと、わたしはもっと多くの人がこのセグメントになるとおもっていたのですが、蓋を開けてみるとわずか37%しか居ないというのはむしろ驚きでした。
アルト比率90%以上
もっと驚いたのは、29%もの人がほとんどアルトコインだということです。BTC比率が10%以下ということは、これはほんとに予備のBTCであって、感覚的には100%アルトに突っ込んでいるということなのでしょう。
先程も言ったように、ツイッターで237人が答えていることを考えると初心者も多く含まれると考えていまして、それを含んでも、アルトがほとんどという運用をしているひとが29%もいるという結果は驚きです。
もし、暗号通貨経験年数1年以上といったように限定したら、ほとんどがアルトというひとが7割くらいになるんじゃないのかとも推測されます。
つまり、日本の暗号通貨トレーダーは、ほとんどがアルトコイントレーダーで、暗号通貨資産のほぼすべてをアルトに突っ込んでいるという仮説が考えられます。
<経験年数による仮説>
- 暗号通貨の経験年数が多いほうが、アルトコインの保有比率が高くなる傾向にある
運用額による差異
運用額による差異もありそうです。ツイッターのアンケートでは運用額については推し量ることは出来ませんが、237名が答えていると考えると、ほとんどが少額の運用と思います。
ごく少額のひとはビットコインだけを持っている可能性が多いです。同時に初心者でしょう。
経験年数のある人は、それなりの額(数百万円)をトレードしているとおもわれ、それらの人は、値動きがあり、大きい上昇チャンスもあるアルトコインにほぼすべてを突っ込んでいる、というのが予想される仮説です。
さらに運用額が大きい人(数千万円~億円)という人がどれだけいるのかどうか不明ですが、こうした人は、むしろ安全に運用したいと考えていると思うので、ビットコイン比率が高そうです。
億超えに関しては、海外では事例を聞いたことがあり、少ないサンプルながら、ほぼ100%ビットコインのみでした。
これは株などとほぼ同じと思います。億単位の運用をしているひとは、大型株を中心に長期保有で、数百万円のひとは新興株や仕手株を中心にチャートトレードという傾向でしょう。
同様のことが暗号通貨でもいえそうです。
<運用資産による仮説>
- 運用資産が大きくなるにつれてビットコイン比率が高まる。
仮説1と2を組み合わせると
さて、仮説1と2は実は矛盾しています。仮説1は経験年数が増えればアルトが増えるでしたが、仮説2は運用資産が増えるとビットコインが増えるでした。経験年数が増えるについれて運用資産も増えるとかんがえるのが普通ですから、これは矛盾しています。
しかし、これが矛盾しない状況もひとつ考えられます。
- つまり、日本の暗号通貨トレードは、経験年数がある人ですら1年程度の人が多く、運用額も百万~数百万程度の運用にとどまっているため、(その元手で億を狙おうと考えるから)アルトコインが主流になっている。
といった感じでしょうか。
ただ海外でも新参のひとは似たようなものと思うので、日本だけが特殊ということをいいたいわけではないです。
暗号通貨投資家の3セグメント
海外の場合、(初心者やライトユーザーを除いて)シリアスな暗号通貨投資家には、大きく分けて3つセグメントがあるように感じています。
- 古くからやっていてビットコインで当てたミリオネア
- 最近参入したアルト中心の投資家
- (他の事業などで儲けた結果)既にミリオネアであるが、資産の分散の意味から一部をビットコインに替えた人(1億円ほどのビットコインを一括買いのようなケース)
日本は、1番めと3番めのセグメントがほぼいないとみて良さそうですので、2番めのセグメントが日本の暗号通貨投資家の典型的な姿という仮説になります。
以上はあくまで限られたデータと感覚的なところから推論した仮説ですので、実際とは異なる可能性があります。
私も暗号通貨投資家の姿がどうなっているのかには興味があります。意欲的なかたが、このあたりの実態を調査していただけることを期待しています。
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