Segwitのアドレスとトランザクションについて

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Segwitがアクティベートし、トランザクションもぼちぼち増えているようだ。そのなかいち早くウォレットとして、Ledger WalletがSegwitに対応した[3]。

Segwitのトランザクションを送ると、目に見えるユーザーメリットしては手数料が安くなる。だいたい半分から、1/3くらいになるトランザクションもあるようだ。これは大きなインセンティブになろう。

実際に、Segwitのトランザクションを行うには、すこし理解が必要だ。Segwitは、後方互換性がソフトフォークなので、従来のアドレスや送金もそのまま有効である。なので、Segwitの方式で意図的にトランザクションを送らないと手数料などの恩恵はうけられない。

Segwitのアドレスには2つの方式が有る。

  • ネイティブのSegwitアドレス*1
  • P2SHでラッピングしたSegwitアドレス*2

である。

まず、ネイティブのものだが、これはアドレスの体系が変わっている。

Bech32(BIP-173)という新しい方式でエンコードされたアドレスで、

bc1qw508d6qejxtdg4y5r3zarvary0c5xw7kv8f3t4

といった具合になる。bc1から始まるので、わかりやすいだろう。

しかしながら、このアドレスを生成したり、このアドレス宛てに送ることができるのは、Segwit対応済みのウォレットからである[4]。

未対応のウォレットは、Segwitアドレスを認識できないため、ネイティブSegwitアドレスへの送金ができない。

このために、間をブリッジするための仕組みとして、P2SHでラップしたSegwitアドレスというのが存在する*。

これは、

3DTk6LBmmemVCyu7JBnRLmpcYqRkQ7bCAu

というような普通の3から始まるマルチシグ(P2SH)のアドレスの形をしている。これに対しては、Segwit未対応のウォレットであっても、単なるP2SHのアドレスに見えるので、送金することが可能である。

このようにして、一度ラップされたアドレスに送ると、こんどはそれを使ってネイティブのSegwitアドレスに送ることが出来るようになる。

なお、Segwitウォレットやアドレスからは、現在のアドレス(レガシーアドレス)宛てにも送金可能だ。

To
レガシーアドレス ラップされたSegwit ネイティブSegwit
From レガシーアドレス NG
ラップされたSegwit
ネイティブSegwit

なお、上記それぞれのケースで手数料がどれだけ下がるかはことなる。手数料低下の恩恵を最大限に受けられるのは、ネイティブSegwit場合で、先程述べたように手数料が半分から1/3になるケースもある。

P2SHでラップしたアドレスは、そのアドレス宛ての送金時には恩恵はうけられないものの、そのアドレスからコインを利用する場合には、Segwit効果が得られる。表にまとめると上記のようになる。

下記にまとめる。

To
レガシーアドレス ラップされたSegwit ネイティブSegwit
From レガシーアドレス 従来どおり 従来どおり
ラップされたSegwit 低減効果△ 低減効果△ 低減効果◯
ネイティブSegwit 低減効果◯ 低減効果◯ 低減効果最大◎

ということで、Segwitの効果はウォレットが対応し、多くのトランザクションがネイティブSegwitに移行してからということになる。

ユーザーとしては手数料低下の効果が劇的にえられるので、インセンティブが有ると思う。まずはトランザクションの多い取引所の入金アドレスといったところから、対応が進んでいくと、徐々に移行が増えてくると思う。

Segwitはソフトフォークで後方互換性がある仕様なので、全員がSegiwtアドレスを利用する必要はない。そこが良い所でもあるので、時間をかけても、安全にじっくり移行を期待したい。

*1
Bech32の採用は正式決定したわけではないようだ。ただ、すでに使い始めているところもあるので、これになるだろう。
*2
P2SH(P2WPKH)または、P2SH(P2WSH)とよばれる。スクリプトハッシュ宛の送金アドレスなのだが、スクリプトハッシュ部分は、Segwitの送金をPushするというスクリプトが書かれているという構造になっている。つまり、Segwitの送金をP2SHでラッピングしているという形になる。

*3
Lederの対応は、P2SH(P2WPKH)形式である。

*4
正確には、SegwitのUTXOのみがネイティブSegwitアドレスに送金できる。P2SH(P2WPKH)は、SegwitのUTXOである。

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