ビットコイン最新の見通し(2017.8.9)-Segwit Lockin, Disconnect network service bits 6 and 8

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日本時間9日朝4時ごろ、Segwitのロックインが予定どおり達成された。直近の2016ブロックのうち95%がSegwitのシグナルを発したことにより、ロックインが確定となった。

つまり、Segwit導入が、覆されることのない確定事項になったということである。

これをうけてウォレットや取引所は実際にSegwitをつかった送金が出来るよう準備をすすめていくものと思われる。

実際に、Segwitの機能が利用できるようになるのは(アクティベート)、次の難易度調整期間終了後である。日本時間の21日夜から翌朝に掛けてと予想されている。

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コア開発者のひとりBtcDrakのツイートが注目をあつめた。「NY協定、Segwit2xへのコア開発の姿勢については、これが答えだ!」

リンク先は、Disconnect network service bits 6 and 8 until Aug 1, 2018という修正に関するものであって、すでにCoreクライアント本体にマージ済みである。

これは、2018.8.1までのあいだ、サービスビット6と8のノードへの接続を行わない・切断する、という修正だ。

サービスビットというのは聞き慣れないものであるが、それぞれのノードが、自分が何者で何のサービスを提供出来るかを示すフラグである。(マイナーのシグナリングビットとは異なる)

たとえば、サービスビッツ1は、自身がフルノードでありすべてのブロックチェーンの履歴を提供できることを示す。

さて、サービスビッツ6と8とは何か?。

6は、Bitcoin Cashのノードであることを示し、8はSegwit2xのノードであることを示している。

この修正の趣旨だが、

「Coreクライアントと互換性のないノードとは接続しないことによって、ネットワークのリソースを節約する」

としている。

すでにBitcoin Cashはビットコインとはなんら互換性のないコインである。しかしながら、ビットコインのフォークであるため、同一のネットワークで同じ形式をつかって通信がされている。ビットコインのノードが間違ってBitcoin Cashのノードに接続してしまうと、意味がないどころか、無駄な通信や、承認されることのない検証を行うことになる。(反対も同様)。

これを防ごうというコンセプトだ。

注目は、Cashだけではなく、Segwit2xのノードも拒否対象になっていることだ。これにより、Segwit2xクライアントが何をおこなおうとも、Bitcoin Coreとして通信すらしないということになる。

11月のハードフォークをめぐる議論は始まったばかりだが、強烈なパンチが入ったといえよう。

なお、この修正はすでにマージ済みであり、次の0.15.0のバージョンに含まれる。0.15.0は、Luke Jr氏によれば1ヶ月以内にリリースされる予定とのこと。

 

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