Ethereum(イーサリアム)とマイクロソフトが提携、今後の開発方針など

レポート「アルトコイン図鑑」では30種類以上のコインの概要と見通しを解説(詳しく)

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イーサリアムの価格が大底より戻している。

最近よいニュースが続いているが、価格復活のきっかけになったのは、DEVCONというEthereumのカンファレンスのラインナップである。

キーノートスピーチに、暗号学会では有名で、もしかするとサトシではないかという噂もあるNic Zabroが決まった。

かれは、スマートコントラクトのコンセプトの提唱者でもあり、Ethereumを、ビットコインよりも柔軟でよいスマートコントラクトの基盤であるとして、支持しはじめた。

そして、マイクロソフトのスポンサード決定で価格が大きくあがった。

マイクロソフトのクラウド基盤であるAzureにおいて、Ethereumのブロックチェーンと機能が簡単につかえるようなインターフェイスを提供することになった。

Azure契約者はオンデマンドでEthereumの機能を利用することができるようになる。これで、Dapps(分散型アプリ)の構築が容易になる。

Etheumにとって、こうした提携は大きなチャンスであり、メジャーになるための有効な作戦だ。すでにIBMとSumsungがIoTの領域でEthereumの技術を使うことを発表している(こちらはforkした独自仕様)

今後、Ethereumが多くの基盤とつながっていくことを期待したい。

なお、同時期に、Vitarikがブログをポストして、今後の開発体制などについての見通しを発表している。これも安心材料となった模様だ。

簡単に内容を書くと、Ethereumの開発に於けるプライオリティとして

zk-SNARK(ゼロ知識証明プロトコル)のEthereumへの実装

・Casperという(POS)プロトコルの開発。Ethereumは現在POWによって動いているが、将来はPOSに移行する。

・スケーラビリティ

現在~10-20 transactions per second の性能を、100000くらいまであげる、Ethereum 2.0構想がある。現在は、それぞれのマイナーがすべて同じ計算をしているが、2.0では、マイナーごとに別々の計算を行いつつも、結果については合意可能な、分散コンピュータを実現するとしている

・EVM upgrades

この4点をあげている。

また、EthereumのHomestedヴァージョンについては、およそ1ヶ月のあいだ深刻なセキュリティ上の問題がおこらない状態が続けば、移行するとしている。

おそらく年内にはHomestedのリリースが予測されるのではないかと思う。

・おしらせ
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