レポート「アルトコイン図鑑」では30種類以上のコインの概要と見通しを解説(詳しく)
ビットコインとブロックチェーンの発展の先にある概念としてもっとも衝撃的なのは、だろう。
野口悠紀雄氏の連載で、ビットコイン自体がひとつのDAOではないかと書かれていたが、私的には灯台もと暗しだった。まさに、ビットコイン自体がひとつのDAOである。
ビットコインという会社みたいなもの。ビットコイン分散型コイン会社。Bitcion, DAO.
この会社(Bitcion, DAO)では、
オペレーション: 自動、自律、分散
経営者、管理者: ない。ビットコインプロトコルという仕様自体が契約であり、管理者である。
従業員: マイナー
ユーザー: ビットコイン保有者
資本金: ビットコイン(BTC)
株式: ビットコイン(BTC)
従業員への報酬: BTCにより支払われる
株主: ビットコイン保有者
株主の報酬: BTCによるキャピタル・ゲイン
とかんがえると、すべてスッキリする。
そして、
株式公開: 不要というか、すでに現実通貨との交換性があり、それをもって株式市場に上場しているといえる。
ビットコインユーザーは、ビットコインを使い、保有し、ビットコインのサービスが増え、みんながこれに参加することで、この企業の経済圏が増え、成長することで、キャピタル・ゲインを得る。
そのビットコインサービスを運営している企業はDAOであり、ユーザーと、採掘者が、ソフトウェアの仕様にそってやりとりすることで、自動的に運営される。マイナーへの報酬はビットコイン自体で支払われる。
これは組織としても究極に新しい。
CEOは不要、CFOも不要。
給与も自動的に支払われ、ファイナンスはBTCの発行によって自動的になされる
ビットコインDAOは、ビットコインの発行と送金をおこなうDAOであり契約だったが、おそらくこういうフォーマットにのっとって、別の事業を目的とするDAOや契約がでてくるだろう。
分散型の組織においては、CEOやオペレーションの代わりはコントラクト(契約)であり、お金は暗号通貨でなされる。
完全に、思考があちらの世界にぶっとんでしまっている発想だと思うが、わたしはこれに未来の組織をみた。DAO企業は、コントラクトによって自律的に動き、暗号通貨によって直接資金を調達する。その暗号通貨は、他のものと交換性を持たせることで、最終的に資金として成り立つ。
恐らく、株式会社型の中央集権の企業と、DAOとの戦いがこんどは始まるだろう。
株式会社、株式、IPOこういうのがオールドパラダイムになる時代が多分、それほど遠くない未来にやってくるだろう。
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