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106 モナコイン攻撃事件総論(攻撃手法、攻撃コストと採算性の試算、今後の攻撃対象、ASICの是非)

レポート「アルトコイン図鑑」では30種類以上のコインの概要と見通しを解説(詳しく)

モナコインにおいて大規模なブロックチェーンの再編成(巻き戻し)と、取引所が金銭的な被害にあったことが明らかになりました。また、モナコインに続いて、ビットコインゴールドが同様の攻撃にあい、また他のコインに飛び火する危険性があります。

この事件をきっかけに、PoWのファイナリティや確認数に関する議論や、ハッシュパワーの少ないコインの安全性などについての議論が始まっています。

一方で、PoWのアルゴリズムの前提を共有していなかったり、ハッシュパワーによる攻撃で出来ること出来ないことを正しく認識していないまま、他の合意アルゴリズムとの比較論といった議論がされているのは、すこし拙速な感じがします。

本レポートでは、モナコインへの攻撃の手法などを振り返るとともに、攻撃コストを検証するなど、議論の基点となる総論を提示します。

前半では、事件を振り返り、アタックの手法を解説し、同様のアタックに会ったコインの事例(ビットコインゴールド、フェザーコイン)を取り上げるとともに、アタックを受けやすいコインの特徴などをまとめます。

後半では、今後の対策を立てるにあたっての考え方を中心に紹介します。ハッシュパーワー攻撃によって出来ること、出来ないことを理解したうえで、PoSや、PBFTにおける顕在しているセキュリティやトレードオフや、ASIC耐性、マルチプールなどの問題について理解を深めます。

また今回のモナコインの攻撃にどのくらいの費用が掛かったのか、採算が取れるのかについても検証しています。攻撃コストはXX万円から可能であったと推測しており、この金額はインパクトがあると考えています。

<目次>全26ページ

1.モナコイン攻撃の振り返り
2.攻撃の手口について
3.再編成の規模は最大24ブロック
4.難易度調整アルゴリズム
5.被害状況について
6.モナコイン側の対策は?
7.攻撃の意味合い
8.孤立したブロックの確かめ方。再編成は日常的に起きている?
9.なぜ孤立ブロックは影響がないのか?
10.ビットコインゴールドに対する攻撃の概要
11.フェザーコインへのアタック(2013の事例)
12.攻撃者はある程度推測できる
13.自動的にハッシュパワーを割り振るマルチプール
14.攻撃コストと採算性を検証する
15.攻撃コストの推計はXX万円
16.今後もコインのアタックがあるか?
17.狙われやすいコインの特徴
18.攻撃によってできること、できないこと
19.根本的な対処法はあるのか?
20.数理モデルによる安全対策
21.他の合意プロトコルは安全か?
22.PoSの特徴と問題点
23.PBFTの特徴と問題点
24.チェックポイントによるファイナリティ
25.ASICは悪か、正義か?

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