Myceliumのクラウドセールの詳細検討してみる

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Mycelium(マイセリウム)がクラウドセールを行うことが突如告知されました。5/1(日本時間5/2)から18日間のセールになります。(セールサイト https://crowdsale.mycelium.com/

Myceliumといえば実績のあるウォレットで、シンプルなインターフェイスと充実した機能で、愛用しているユーザーもおおいのではないでしょうか。

今回の、バージョンアップでは、さらに次のような機能が加わるとしています。

  • Fiat アカウント
  • 格安送金
  • デビットカード
  • 請求、引き落とし
  • 投資
  • エスクロー機能
  • 暗号アセット作成

そのためのウォレット機能として、

  • API連携機能
  • DApps連携機能
  • UI/UXフレームワーク

といったものを整備していくとしています。基本的にはAPIを介して、他のビットコインアプリや取引所などとの連携、Dappsとの連携などを実現し、Myceliumからワンストップで操作できるといったことを目指していくものと思われます。またそのための洗練されたUI/UXを導入していく。

戦略としては至極真っ当で、ウォレットの会社が取るべき方向性としては妥当であると思います。

さて、上記のための資金調達、そして、実績のある既にユーザーのいるウォレットということで、注目に値するICOなわけですが、条件やタームシートを読んで、うむむむむ・・・と唸るところが大きくなりました。

これは通常のICOとはだいぶ違います。いちばん違うのは、いわゆるコインのようなものを発行するところまでは同じなのですが、これがMycelium内で使えるような利用券といったものではなく、Myceliumの運営会社の株式に連動したSARを表彰するものだということです。

SARというのは、Stock Aprication Rightsというもので、株価があがると報酬が受け取れるというたぐいの権利で、経営者のインセンティブなどで使われるスキームです。

これをクラウドセール参加者に割り当ててお金を調達しようというのだから、画期的・・・なのか・・・無茶なのか・・・

要するに、これは通常のICOとちがって十分な検討がひつようとおもいます。

このSARには、トリガー条件なるものや、評価の算定方法など、なにやら証券会社のファンドの細かい時でかかれた目論見書みたいな感じのものがついてきますんで、それを読んでおかないと、あとで、想定と違ったということになりそうです。

というわけで、今週のサロンのレポートでは、この目論見書を今回は詳細に読み解いてみました。

<目次>

全15ページのレポートになります。

  • ICOの背景
  • ICOの概要
  • キプロスとラトビア法人について
  • SARとはなにか?
  • どうやって現金化するのか?
  • トリガー条件
  • 権利行使の方法
  • 買い戻し条項
  • 譲渡制限
  • 画期的な点と疑念点
  • リーガルリスク
  • 目論見書の記載リスク
  • 債務不履行リスク
  • 元本割れリスク
  • お金が集まり過ぎるリスク
  • 価値算定リスク
  • ベンチャー投資リスク
  • 投資判断ポイントは・・・・?

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