ビットコインのハードフォークへの備え方(ユーザー向けFAQ)

レポート「ビットコインキャッシュの取り出し方&送金方法」を配信。画面付きで丁寧に解説ビットコイン研究所

レポート「アルトコイン図鑑」では30種類以上のコインの概要と見通しを解説レポート内容へ

download

Q ハードフォークが行われるとどうなるのですか?

ビットコインのブロックチェーンが互換性のない2つのチェーンに分岐します。なので、フォーク(分岐)といいます。この結果、現在のビットコインといわれるものの他に、ビットコイン・アンリミテッドのコインが生まれます。

Q フォーク時にビットコインを持ってたら、BTC(ビットコイン)とBTU(アンリミテッドコイン)の両方を持ってることになりますか?

そのとおりです。現在のビットコインの保有者は、自動的に2つのコインを保有します。

Q コインの保有比率はどうなりますか?

1:1です。BTC1につきアンリミテッドコインが1が新たに生じます

Q アンリミテッドコインを受け取るには特別な作業が必要でしょうか?

いえ、自動的に、その時点でのBTC保有者に、自動的にアンリミテッドコインが生じます。ユーザーは何もしなくても、勝手にそうなります。ユーザーの意志にかかわらず、自動的にアンリミテッドコインが生じます。

Q ユーザーは、フォークの時点で、ビットコインかアンリミテッドコインかのどちらかの保有を選択するのですか?

いえ、アンリミテッドコインが新たに生じ、ビットコインとアンリミテッド両方を同数保有することにになります。

Q フォークした際のそれぞれのコインの価格はどうなりますか

他の要因がなければ、理論上では、ハッシュパワーの比率に近づくと考えられています。つまり、仮にアンリミテッドが75%で、BTCが25%のハッシュパワーの場合、現在の価格が1000ドルとすれば、理論値は750ドルと250ドルです。

ただし、これはコインの将来性や、流動性、技術といった他の要因を考慮に入れていない場合です。他の判断により、投資家がそれぞれのコインを売り浴びせたり、買い上げすることで、コインの価格は大きく変わります。

Q つまり現在のビットコインとよばれているものの価格は、アンリミテッドが分離した分だけ減るということでよいでしょうか

はい。

理論上は、

(現在のビットコインと呼ばれているものの価格)=(フォーク後のビットコイン価格) + (アンリミテッドコイン価格)

という等式になります。

Q  なにか参考になるものがあればおしえてください

現在、Bitfinexでそれぞれのコイン価格の予測市場が立っています。(このブログ執筆時点での価格はこの通り)

Screenshot from 2017-03-21 15-32-00

BCCがビットコインコア、BTUがアンリミテッドです。価格はドル建て。(なお、これは予測市場であり、実際のコインの取引が行われているものではありません。実際に取引が始まった場合、この価格で取引されるとはまったく限りませんし、取引開始後大きく変動する場合も有ります)

Q フォークの時点で、ユーザーが注意すべき点を挙げてください。

一般のユーザーへは、次の注意点をあげます。

1)取引所におかず、必ず自分のウォレットに引き出して保管しておく

2)ウォレットは、秘密鍵を自分でコントロールできるタイプのものを必ず使う

3)ウォレットがBTCとBTUの両方に対応するまで、送金を行わない

4)自体が沈静化し、情報が整うまで、とにかく待つ。

Q 取引所においてはいけないのはなぜですか?

フォークの際には、取引所があなたのコインを管理することになりますが、次の問題が生じる可能性が有ります。

ETHとETCのフォークの際の教訓から、つぎのリスクが想定できます。

・取引所によっては、どちらかのコインしか取引や引き出しをサポートしない場合がある。その場合、他方のコインを売りたいと思っても売りも引き出しもできない可能性があり、その間に価格が下がってしまうかもしれない。

・一方のコインを取引所の技術的なミスにより失う可能性があります。またはリプレイ攻撃により失う可能性があります。これは、実際にETHとETCのフォークの際にいくつかの取引所で起こりました。失われたコインは(元のコインのみが返却対象だという理由で)顧客に返還さませんでした。今回はETCの教訓からそうしたことは発生しないことを望みますが、技術力が弱い取引所やサービスではこうした危険ないとも言い切れません。

・取引所が支持する1つコインだけが公認され、勝手にそのコインにすべて変換されてしまい、引き出しもそれしかできない場合が起こりえます。(一方のコインは、そもそもなかったものとして取り扱われる)。

Q デビットカードのサイトなども取引所と同様と考えてよいですか?

はい。とにかく、外部サービスは、すべて取引所と同様のリスクがあるとお考えください。

Q どのウォレットに引き出せばよいですか?

自分で秘密鍵を管理できるタイプのものです。秘密鍵の管理がおこなえないもの(Coinbaseやコインチェックウォレット)は、取引所に置いていることと同じです。

Q 自分で秘密鍵がコントロールできるウォレットというのが判別できません。教えてください。

主要なもののリストを書いておきます。

Trezor、Ledger Wallet 、Keep Key 以上ハードウェアウォレット

Co-pay, Mycellium 以上スマホウォレット

Q その中でもおすすめのウォレットをあげてください?

開発者の推奨は、Trezor(トレザー)またはCo-Payです。

Trezorは安全なハードウェアウォレットです。

Co-payはクロスプラットフォームで、柔軟性が有り、いろいろなケースに対応しやすいです。

Q ウォレットに保管していても起こるリスクはなんでしょうか

取引所と同様、そのウォレットがどちらかのコインしか対応しない場合があります。その場合、他方のコインを分離して取り出すことが簡単ではないです。

ただし、こうしたウォレットでも他方のコインを失っているわけではないので、あとで取り出す手段はあります。とにかく、秘密鍵がコントロールできるウォレットに置いておけば、最後はどうにかなります。

Q フォークの際に、ウォレットが両方のコインに対応していないと、コインを失いますか? ハードウェアウォレットや、ペーパーウォレットは大丈夫ですか?

フォーク時点でウォレットがどちらに対応しているかどうかは問題ではなく、どのような場合でも、両方のコインを手に入れることができます(安心ください)。ハードウェアウォレットでも、ペーパーウォレットも同様です。

ただし、ウォレットが両方のコインに対応しない場合、別々に送金することができません。

Q 両方のコインに対応してないウォレットをつかって、フォーク後に送金したばあい、どういう動作になりますか?

理論上は、両方のコインが同時に動きます。つまり、どちらかのコインだけをサポートしているウォレットを使い、そちらのコインだけを送金したようにユーザーとしては見えますが、そうではなく、裏側で他方のコインも一緒になって相手に送金されていします。

両方のコインに対応するウォレットというのは、これを分離して、どちらかだけを送ったり、別々の場所に送ったりするようなことができるような機能を提供するということです。

Q 取引所の声明がでています。ここにリストアップされている取引所はアンリミテッドコインは扱わないということでしょうか

いいえ。扱うか扱わないかは、取引所が決めます。が、リプレイ攻撃というものへの対策をアンリミテッドコインが行わない限り、扱わない(扱うことが技術的に不可能)と言っています。

詳しい解釈は、別の記事をかきましたので参照ください。

Q アンリミテッドのハッシュパワーが大きい場合、アンリミテッドコインのほうが正当な「ビットコイン」なのではないでしょうか?

はい、そう考えるひともいます。ですので、消費者としては、各サービスが、どちらのコインをどのような名称であつかっているのか、十分に注意する必要が有ります。そうでないと、意図してない方のコインを取引したり、送金したりすることになります。

なお、そうした消費者の混乱をさけるため、先日の取引所の声明に署名している取引所では、現ビットコインを引き続きBTCの名称で扱い、アンリミテッドのほうは、仮にハッシュパワーが大きくなったとしてもアンリミテッドコイン(BTU)という識別子で扱う、としています。

Q 万が一ハードフォークの場合のタイミングは何を見て判断するのがよいでしょうか?特定の日が設定されているのでしょうか?

いいえ、期限や、特定の日は設定されておらず、いつでも行うことができます。また、ハッシュパワーが何%に達すれば発動といった基準もありません。

ただし、大部分のハッシュパワーを得ていないと失敗する可能性があるため、少なくとも51%、理想的には75%または80%のパワーを得るまでは行われないと考えられていますが、これについても、何も確固たることは言えません。

アンリミテッドのハッシュパワーはこちらでリアルタイムで参照できますので、チェック可能です。

Q ハードフォークが行われる瞬間はどのようなものですか?教えてください。

マイナーがアンリミテッドのソフトウェアに2Mブロックの許容を設定し、実際に2Mブロックを採掘し始めた瞬間です。

Q ハードフォークが非常な多数でおこなわれ、分岐後、他方が消滅することがありますか?

あります。その場合、生き残ったほうが「ビットコイン」ということで存続することになろうかとおもいます。

(追記)

日本の仮想通貨の法律では、金融庁が事前に許可したコインだけが取引所で取引が許されます。現在のビットコインは許可されるのは確実ですが、フォークしたコインが金融庁の許可を自動的に取得できるかどうかはわかりません。許可済みコインのフォークは許可されたものとみなすのかどうかは、何もわかっていません。

詳細日本語マニュアル付きTrezorの購入はコインギフトから

初心者向け「使って勉強!ビットコイン」DMMオンラインサロン