スケーラビリティ合意に不穏な雰囲気、現在の状況抜粋

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先日、ビットコインコアと、中国のマイナーがスケーラビリティ問題について合意したというニュースがでました。

これで解決と思いきや、自体は複雑なようです。状況をまとめます。

  • Coinbase/ Xapo / Circleのアメリカのビッグ3商業プレイヤーがこの合意に反対。引き続きClassicを担いで、ハードフォークの支持をとりつける運動を続けると表明。

一方で、合意の方も、実効性があるのかという疑問も

  • 合意に参加したのはコアデベロッパーの一部。特に、コアデベロッパーの中心人物である、Pieter Wuille と、Gregoly Maxwell、Maakuは未参加。
  • コア開発者の3/4を従業員に抱える、BlockstreamCEOのアダム・バックがサインしているが、これは、コア開発者になんら束縛力はない。コア開発者は、Blockstreamとは別にCoreを開発しており、Adam Back CEOの命令により、ビットコインCoreに対してなにかするというようなことはない。つまり、BlockstreamとCoreは別であるということを明示。
  • Maakuは、コアの開発はあくまで技術的見地からおこなわれるもので、期日を切ったり、政治的に強制されるのはあり得ないと反発。
  • 中国のマイナーは、Coreが、ハードフォークのコードを含めないようなら、Segwit自体の採用を拒否し、Classicのフォークを行うと再度念押し
  • Classicブロックが10個に増加。Antpool やSlush.ioが生成。
  • Antpoolは、プールとしてではなく個別のマイナーがClassic支持かどうかを直接表明できる仕組みを考える

緊張は収まらない感じです。

週末にサトシラウンドテーブルが行われます。

Adam Backが、Coinbase CEOのBryan Armstriongを招いたようで、真剣に話し合いが行われるようです。

これで何らかの進展があれば良いのですが。。

Coreが2Mハードフォークのロードマップを正式に発表するまで問題は収まらなそうです。しかし、Coreは、たぶん期日は切りたくない。期日を切らずに、これを発表すれば、こんどは中国のマイナーが裏切りだと感じて離反して、一気にClassic採用への展開があるかもしれません。そして、それを狙うCoinbaseCEO。

  • コアが2Mハードフォークを工程表にのせるのを拒み続ける可能
  • 乗せても、7月という時期を切らない可能性
  • その間に中国のマイナーがブチ切れる可能性

どれも想定できます。

状況はまだ混沌としています。

<参考>

https://www.reddit.com/r/Bitcoin/comments/46po4l/we_have_consensus_in_april_we_get_sw_3_months/d074dh7

https://www.reddit.com/r/btc/comments/476w6b/decoding_the_recent_consensus_a_recent_front_page/

https://www.reddit.com/r/btc/comments/46s54r/why_has_blockstream_omitted_putting_their/d0d20b9

https://coin.dance/blocks

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