レポート「アルトコイン図鑑」では30種類以上のコインの概要と見通しを解説(詳しく)
暗号通貨の秘密鍵の安全性を守るには、唯一無二に真の乱数が必要です。
コンピュータの乱数は、擬似乱数といわれて真の乱数ではありません。長い周期をとると繰り返しがみられてしまうほか、初期値(シード)の与え方がわるいと同じような数列が出てしまうことが有ります。コンピュータのランダム関数をそのまま秘密鍵の生成に使うのは暗号の安全性の基準からはよろしくありません。
多くは、コンピュータ内部の情報だけでなく、マウスの動きや、機器の電子ノイズなどの信号を取り入れて、ランダムネスを向上させています。
さて、今回手に入れたのは、プレシジョンダイスといわれるサイコロです。
これは、正確に1/6の確率で出目がかたよらないように作られたダイスで、カジノでつかわれています。特徴は、i) 透明で細工が無いことがわかり、ii) 出目のところは同じ比重の白いプラスティックで埋めており重さが偏らないようになっています iii) 正確な正方形にレーザーカットされている
ということで、手間がかかっているサイコロなのです。値段もけっこう高く、日本では需要もないこともあいまって1つ1000円くらいします。
これを使うことで満足のいくレベルのランダムネスを得ることができます。もちろん完全に偏りがないのは難しいのですが、世界中のカジノで毎日何百万回と振られていて、それでいてカジノ側に不利な結果がでていないということを考えると、実用レベルでほぼ必要なランダムネスが得られていると推測されます。
これをつかって秘密鍵を作成するのは極めて安全です。
なお、非常に気をつかっている取引所やカストディサービスでは、自分たちのコールドウォレットの秘密鍵を作成するときには、サイコロをつかっていると聞きます。日本でもそのようにやっているセキュリティ意識の高い取引所があります。
というわけで、暗号通貨関係者を自称するなら、このサイコロをひとつは持っておいて、いつでも枕元においておいたほうがいいでしょう。いざというときこれをもっておけば安全な秘密鍵を生成できるからです。
この業界には、ハードウェアウォレットをクビからさげている方もいらっしゃいますが、いつもポケットにサイコロを忍ばせておくというのも粋なんじゃないかとおもいます。
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