1000兆も発行できてしまったリップルのIOU

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rippleのIOUで実験を繰り返しておりますが、まずは一つ目の実験結果がでましたので共有しておきます。

rippleのIOUですが、どのくらい発行できるのかといったものに挑戦しました。まずは実験用のNVCというIOUを作りました。そして、トラストを張ってもらい、NVCを発行。

で、どのくらい発行できるのかというと、結論から言いますと、ひとりあたり、1 quadollionです。まったく見慣れない単位だとおもいますが、billion、trillionの次の単位。コンピュータ的にはG(ギガ), T(テラ)の次、P(ペタ)という単位です。

つまり、

1,000,000,000,000,000

ですね。ゼロが15個。日本語だと、どういう単位になるかというと、

1000兆

のようですが、幸いにして、日本政府の借金よりすくなかったです(大爆笑)

さて、いくつかのひとに、1000兆づつIOUをはっこうしまして、合計で、3900兆ものIOUを配ることに成功しました。

こちらの画像をみてください。NVCというIOUのところに、3900兆という数字があるのがわかります。

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要するに、これ、実質本当にいくらでも発行できます。今回実験用に適当な名前のIOUをつくりましたが、これはJPYでもUSDでもBTCでもできます。IOUですから。

IOUそのものには何の価値もないことがこれでお分かりかと思います。

あくまで、なんども言うようにIOUは預り証です。銀行に現物を預けるなりしたときに、預かりましたという数字がIOUです。そして銀行からは払い戻しが約束されていて、それは法律なり信用なりで裏付けられています。

この場合、何も預けてないのに、IOUだけ発行しています。当然、払い戻しもありません。法律でもripple上のIOUを払い戻さないといけないという決まり*はまったくないので、なんだってありです。

いくらIOUを持っていても、実際にそれが払い戻せたり、引き出せたりする保証があって始めて価値を持ちます。

その辺りを理解してほしいといったところです。

[*]ゲイトウェイとの契約で、ゲイトウェイが払い戻し義務を追うといった契約のうえで入金していれば、民事上の預入債権は発生するかとおもいます。それはゲイトウェイ次第です。ただ、払い戻しを約束すると、預かり金の法律に抵触するので、銀行でないとできません。なお、預入債権が認められても結局ゲートウェイがデフォルトしてしまえばどうしようもありません。

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