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レポート「ビットコインの情報源決定版(26ページ)」を配信しました。レポート内容へ
2015年ものこすところあと2ヶ月になりました。
長らく(2年間)低迷していたビットコイン価格は、230ドル付近から、1ヶ月足らずで454ドルをつけ、約2倍の値上がり。暴騰という表現しか言いようが無い相場になっています。
直接価格に関しては予想は難しいのですが、価格に影響するである要因についての分析をいたします。
基本的には中国で買われまくっているので、中国主導の暴騰ということなのですが、では中国がなぜ買える状況になったのか、ということを考えて見たく思います。
まず価格があがる直前にでた2つのニュース、これが大きいと思います
・中国での黙認
2013年、中国政府は、銀行がビットコインを取り扱うことを禁止しました。これがいわゆるチャイナショックで、1200ドルの最高値が、一時期半額まで落ちました。
これ以降、ずっとビットコイン価格が低迷していましたが、先日中国サイバー管理局が、ビットコインの可能性を認め、重要な技術である旨をみとめました。
政府もこれを禁止するものではないということが確認でき、中国の投資家が安心できる要因が固まったといえます。これを気に、中国マネーがもどってきて、中国主導で価格があがっています。
現在、中国元建て市場が価格をリードし、ドル建て市場とは10~20ドルの差があることも。高騰する元建て市場に、ドルが時間差でおいつくという展開になっています。
・欧州のVAT非課税
欧州ではビットコインに消費税がかからないことが確定されました。最高裁の判決で、確定判決です。これで、欧州では、全員が確信をもって、ビットコインのやり取りに関して非課税で行えます。
日本では、判決などはありませんが、現状の法律だと8%の消費税がかかるものと推測され、多くの事業者はそれにならっています。
しかし、支払手段に8%の消費税がかかり、さらに買い物ときに8%かかるのは2重課税です。
パスモやスイカにチャージするときに8%とられるとしたら、だれもチャージしませんよね。
そういうのが、クリアーになって、消費税がかからないということが欧州で確定したのは大きいです。
消費税がかかれば支払手段としてビットコインの命は絶たれたも同然でしたので。
おおきな安心材料となりました。
これに加えて
・Geminiの始動
も地味に影響しているとおもいます。アメリカでの合法的な取引所です。アメリカで取引所が増えていき、合法的に売り買い出来るようになれば、莫大なアメリカマネーを受け入れる準備がととのってくるといえます。
欧州VATもそうですが、ビットコインに対して、よい形での規制がくわわれば、非常におおきな価格の押しあげ要因となります。
いままで法律的にあやふやだったものが位置づけられれば、いままでグレーゾーンには手をだせなかった、ファンド、金融機関、個人などの新しいマネーが流入します。長期的にはこれが一番の価格の上昇原因になるでしょう。
ビットコイン規制のながれは、禁止という方向ではなく、合法的に位置づける方向に変わってきていて、欧州VATや中国の見解などで決定的になったとおもいます。
今後規制が整備されるごとに、新しいマネーの流入がおこるでしょう。
<年末への見通し>
12月には、ビットコインのスケーラビリティに関する会議が開催されます。そこで結論がでると期待されているのが、ブロックサイズの問題です。
一時期XTのブロックサイズの問題で、ビットコインは300ドルから一気に200ドルを割るまで暴落しました。
その後、この問題は落ち着きを取り戻しましたが、ブロックサイズに関してはなんらの意思決定もなされていません。
12月の会議は、すぐに結論になるわけではありませんが、解決にむけての道筋は合意されるとおもいます。これも価格の上昇に寄与するでしょう。
年末までの大きなファンダメンタル材料は、この会議にあると見ています
<2016年前半>
2016年前半の要因は2つあるとみています
・ETF
ETFはおくれにおくれていますが、ヨーロッパでは小さいながらに上場しました。ウィンクルボスのETFがNY証券取引所に上場が近いのではないかと噂され、もしこれがあるとすれば、大きな要因になります。
ETFであれば、現物ではなく、たんなる証券ですので、機関投資家やヘッジファンドも、購入可能になります。
もし、世界中のヘッジファンドに流れているお金(236兆円以上)の、0.1%でも流入してくれば、2300億円になります。現在ビットコインは6000億円ちょっとの時価総額ですから、ETFインパクトは大きくなる可能性があります
・半減期
ビットコインの採掘量が現在の25BTCから12.5BTCに半減します。2016年の8月ごろになると予想されています。
半減にかんしてはプロトコルに規定されており、かならず起こる出来事です。ですから、かならず価格に織り込まれることになるでしょう。
単純にいって、価格は2倍になる可能性があります。織り込まれる次期はわかりませんが、ライトコインなどの例ととると、だいたい2016年の5月-6月あたりにそれが折り込みはじめられて、急騰がおこるのではないかとおもいます。
・規制のさらなる整備
欧州、アメリカで規制が整備され、日本も来年の通常国会には法案が提出される見込みです。
規制の整備は少し時間がかかりますが、ファンダメンタル要因としては最もおおきなものと分析しています。
2016年の後半以降は、さらに世界中でビットコインの位置づけが明確になり、グレーゾーンから、ホワイトゾーンに移行するものとおもわれます。
2016-2017の価格は、規制整備による新しいマネーの流入が、これを主導すると考えられます
<価格予想>
いちおう価格予想もしておきます。わたしは、ファンダメンタル要因についてはわかるのですが、価格やトレードにかんしては素人ですので、参考にはしないでください。個人的な予言ということで。
まず、年末までは、400-600ドル。現在、悪材料がないなか、昨年の水準である500ラインでの推移が見込まれます。
年初からは、いったんおちついた動きを見せるのではないかとおもい、価格は安定しての推移になれば好ましいでしょう。ファンダメンタルな要因もそれほどないとおもうので、最初の四半期の値段はさほど上下しないでしょう。
次の動きがあるのは3月以降で、だんだんと半減期を織り込み始め、6月ごろには、800~1000のレンジを達成するでしょう。それにくわえてETFなどの新しい資金の流入があれば、1200ドルの過去最高値を更新することも考えられます。
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