ビットコインと交換所に関する基礎知識

レポート「アルトコイン図鑑」では30種類以上のコインを解説ビットコイン研究所

レポート「ビットコインの情報源決定版(26ページ)」を配信しました。レポート内容へ

マスコミを取材をうけた方が、ごく一部のマスコミがあまりに基本的な理解がないので困ったという声がとどいた。
この領域はややこしいし、ここ数日の出来事なので、理解が追いつかないのは致し方ないとおもう。
とはいえ、正しい理解、最低限の知識をもって議論をしてほしいと願っているので、本当に基本的なところを解説しようと思う。一助になればと思う。

Q. ビットコインの交換所とはなにか?

ビットコインと、USDやJPYを交換する取引所である。JPY/USDであれば、これは為替証拠金取引(FX)というかたちで、多くの業者がオンラインでトレードサービスを提供している。基本的に、これと一緒である。ただし通貨はビットコインである。
取引所によって、USDであったり、EURであったり、JPYであったり、相方の通貨はことなる。なお、最大の取引量は中国にあり、人民元建て取引が一番多い。

Q. ビットコインは、Mt.Goxが売っているのか?

違う。ビットコインはMt.Goxや、その他交換所と呼ばれるところが発行しているわけではないし、彼らの保有するビットコインを売っているわけでもない。
交換所は、顧客がもつ円やドルと、顧客がもつビットコインのトレードを仲介している。交換するのは顧客同士だ。交換所は顧客同士の売買注文を約定させるトレードシステムを提供しているに過ぎない。

Q. なぜユーザーは、ビットコインを交換所にあずけるのか?

ビットコインと円などの交換自体は、たとえば貴方と私が合意すれば、私があなたにビットコインを売ることもできる。
ただ、それでは効率がわるいので、一箇所でマーケットを開催し、売りたい人買いたい人がトレードする仕組みだ。
そのためには、交換所にいったん現金やビットコインを預け入れないといけない。FXや証券会社と同じ仕組だ。

Q 交換所にあるビットコインは買い物などの使えるのか?

交換所で交換しただけでは、交換所の口座の勘定に記録されるだけである。そのままでは使えず、ドルやビットコインを銀行口座や、自分のコンピュータやスマートフォンのビットコイン財布に「引き出す」必要がある。

Q 交換所はビットコインの運営者ではないのか?胴元なのか?

違う。交換所はトレードを提供しているだけだ。
FX業者が日本円の発行に関与してないとの一緒だ。日本円は日本銀行が発行している。
ビットコインは、交換所が発行するものではない。
すでにビットコインを持っている人がそれを売る場所であり、ビットコインを持っていないひとがコインを買う場所である。その仲介機能を提供する。

Q なぜ多量のコインを預けた人がいるのか?なぜ両替したら引き出さないのか?

実際は、顧客の多くがコインの値上がり値下がりで差額を儲けようとする目的でトレードを行っている。そのため、常時、一定額の現金やビットコインを預けている。
FXにおいても、多くの顧客は差額で儲けたいとおもうトレーダーだ。両替の目的でFXをつかうひとも少なからずいるが、それは少数派だろう。

Q 交換所は、顧客から預かった資産を、株式で言うほふりや、信託銀行みたいなものにあずけていないのか?

そういうルール作りが望ましいが、まだ現状ではそうなっていない。交換所を運営する会社が私的に管理している。

Q 東証のような、中央の市場はないのか?

ない。東証にあたるような、ビットコイン取引をすべてまとめているような中央市場はない。各取引所が独自に顧客の注文マッチングをしている。つまり店頭取引である。Mt.Goxの場合、Mt.Goxの顧客のみがMt.Goxを通じてトレードをしている。そのため、交換所によって、ビットコインの取引価格が異なる場合がある。

Q ビットコインは交換所に預ける他、手元に置くことはできるのか?

できる。あなたのハードディスク内に記録しておくこともおくこともできる。紙に印刷して金庫に収めておくこともできる。
もしそうしていれば、取引所がどうなろうと、貴方のコインは手元にあり、影響をうけない。

Q なぜ多くのユーザーがビットコインを手元にではなく、交換所の口座に入れておいたのか?

すぐに売買できるようにであろう。

Q 手元にあるビットコインは、交換所と関係ないのか?

関係ない。いかなる影響もうけない。

Q ビットコインを保管する方法は他にはどのようなものがあるのか?

基本的には、ビットコインの電子財布ソフトウェアを利用し、そこに保管する。電子財布ソフトウェアは、Windos , Mac OS, Linux, ほか、Andoid携帯用のもの、クラウド上のサービスがあり、どこか特定の会社のものを使うのではなく、ユーザーが選ぶことができる。ユーザーは自分の好きな方法でビットコインを保管できる。また、ペーパーウォレットといって、紙に印刷しておくこともできる。

Q 取引所と銀行は何が違うのか?

取引所は、コインを預かる場所ではない。トレードのために一時的に預かるが、利子をつけて返す場所ではない。銀行のように第三者に貸出もしない。

Q ビットコインの送金や流通は交換所が行っているのか?

違う。ビットコインの送金は、銀行や交換所がなくても、個人から個人に直接行うことができる。つまり、コンピュータからコンピュータに直接行い、間に取引所や銀行口座は不要だ。それがP2P通貨という意味である。

Q 確認だが、交換所がなくてもビットコインは送金できるのか?

そうだ。銀行のように預け入れ口座の間で勘定を振替しているのとはちがう。ビットコインの送金では、そもそもどこかにお金を預ける必要がなく、相手先に直接送ることができる。直接だ。

Q いまでものビットコインと現金の交換はなされているのか?ビットコインは今でも売り買いはできるのか?

世界のいろいろな場所に交換所はあり、現在も動いていて、売買がおこなわれている。
知る限り、米ドル、ユーロ、人民元、カナダドル、オーストラリアドル、チェコ・コルナ、英ポンド、香港ドル、シンガポールドル、タイバーツ、インドルピー、ロシアルーブルとの交換所があり稼働している。
そこでビットコインを買うことも売ることもできる。
価格の一覧はここで見ることができる
http://bitcoincharts.com/markets/

Q ビットコインはいまでも物をかうのにつかえるのか?

ECサイトでビットコインをうけつけており、買い物ができる

Q ビットコインを個人間で送金したりはいまでもできるのか?

まったく問題ない。貴方にも送って差し上げることができる。欲しい方は、このリンク先の記事を参照して連絡してほしい。連絡いただいたかたには、ビットコインを差し上げている。

Q  ビットコインの「送金」と「換金」「交換」の違いがわからない

「送金」は、ビットコイン自体をを相手におくることを指す。ビットコイン同士の送金は、いかなる交換所は不要で、相手のビットコインの電子財布に直接送金できる。

「換金」「交換」は、ビットコインを他の通貨(ドル、ユーロなど)に両替することを指す。これには交換所を通す必要がある。

Q ビットコイン同士の送金には交換所が不要ということか?

そうだ。たとえば、スマートフォンが2台あれば、一方のスマートフォンのビットコイン財布からもう一方のスマートフォンのビットコイン財布にコインを送金できる。あいだに、いかなる交換所も、銀行も、決済機関も不要だ。これがP2Pと呼ばれる方式だ。

Q ビットコインの単位は?

BTC と表記する。レートUSD/BTCといった具合に使う。

Q mt.Goxはどのくらいの取引量があったのか?

およそ全体の20%である。一時は80%あったが、他の交換所の勃興により、取引シェアは下がっていった。

Q Mt.Goxの顧客は日本人か?

日本人は数%である。欧州と米国の顧客がほとんどを占めている。

Q 会社は日本にあるが、実際は海外の顧客がほとんどだったのか?

そうである。

Q 現在、日本円とビットコインを交換する取引所はあるのか?交換はできるのか?

日本円をあつかっていたのはMt.Goxだけであった。よって、現在日本円をあつかう交換所はない。もちろん、日本円の交換に応じる個人を見つけ、直接個人間で売買するのは可能であり、なんの制限もない。例えばヤフオクでコインを売りに出しているひともいる。

以上。
他にも質問があれば受け付けます。
ご連絡ください。tyk@tetsuyuki.com or @tyk97 or FBは、tetsuyuki.oishi です。
日本デジタルマネー協会フェロー 大石哲之

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