【テクニカル】ビットコインのスケーラビリティとブロックサイズ

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ビットコインのコアデベロッパーGavin Andersenが、ビットコインのスケーラビリティへの対応として、ブロックサイズを拡張する提案を行う旨を発表した。

現在ビットコインのブロックサイズの上限は、1M byteに制限されている。これ以上のトランザクションはブロックに含めることができない。

これを20Mまでに拡張しようというものだ。

現在の平均的なトランザクション数では、ブロックに含まれるトランザクションはおよそ300-400 kbの範囲だという。まだ30-40%くらいしか使ってないので、いますぐ余裕が無くなったというわけではない。

ブロックサイズの拡張への賛成と、反対の理由は以下のとおり。

<主な反対意見>

・サイドチェーンや、Factomなどの上位レイヤーによりスケールの問題は解決される

・1Mのままのほうがブロックに含まれるための手数料競争がおきるので、よりセキュアになる

・大きなブロックサイズを扱えるノードは少数になるので、より中央集権化が進む

・十分にテストされていない。何が起こるかわからない

・これは、ビットコインのハードフォークに当たる。これなら、究極のことをいえば、発行数の上限だって変えられるんじゃないか?

<賛成意見>

・トランザクションが増えた場合、1M制限のブロックに含めることができないトランザクションがどんどんたまる

・現在では、それも他のブロックにふくまれて随時承認されるが、これが多くなって、採掘者のメモリ内のキューが一杯になってしまうと、これを落とすことになる

・頻繁にトランザクションが落ちることが発生することとなり、ビットコインの決済(マイニング)可能性に疑問が生じる。段階的にまずは、20Mまで上限を変更すべし。

反対意見で面白いのは、ハードフォークについてである。

ブロックサイズの変更は、簡単なのように思えるが、実は、かつて無いほど重大な変更だ。というのも、ブロックサイズの上限は、ビットコインのプログラムに直接ハードコードされており、これを変更するとなると、全員が変更したプログラムを利用しないといけない。

もし、従来の仕様を使い続ける人がいる場合、ブロックサイズ1Mと、20Mでは、お互いが生成した、お互いのブロックを承認しないから、ネットワークが分岐して、2つのビットコインが併存することになる。(ハードフォーク)

<参考>

http://gavinandresen.ninja/time-to-roll-out-bigger-blocks

http://gavinandresen.ninja/why-increasing-the-max-block-size-is-urgent

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