2015-11-10 ビットコイン&ブロックチェーン研究所【プレミアムレポート】ビットコイン保管の基本理論とウォレットの使い分け/ブロックチェーンセミナー開催/CoinprismのOpenchainの概要

レポート「アルトコイン図鑑」では30種類以上のコインを解説

レポート「ビットコインの情報源決定版(26ページ)」を配信しました。レポート内容へ

【プレミアムレポート】ビットコイン保管の基本理論とウォレットの使い分け

さて今週のプレミマムレポートでは、しばらくビジネス的なレポートが続いておりましたので、ビットコインのユーザー寄りに焦点をあてまして、ビットコインの保管に焦点をあてます。

みなさんはビットコインをどのように保管しているのでしょうか?

ビットコインの値上がりをうけて、今回買い増しをしたひとも多いと聞いていますが適切な保管ができていますでしょうか?

せっかくの値上がり益も、コインそのものがGOXしてしまったり、盗難にあってしまってはもともこもありません。適切な保管の知識は、ビットコインの世界で生きていくうえでのマストな知識だということがいえます。

ウォレットにはいくつかの種類があります。

・Blockchain.infoのようなウェブウォレット

・Biccoin coreのような、デスクトップウォレット

・Bread walletのようなケータイウォレット

・ハードウェア/ペーパーウォレット

これらのウォレットの違いを理解し、適切な管理ができるようになるのが本稿のゴールです。

<殆どの人が取引所においたまま>

しかし、実際のところ、ビットコインを持っているという人に聞いてみても、まず殆どの人が取引所に置いたままです。私の感触だと半数以上のひとがウォレットを使っていません。

これは、どういうことかというと

・ウォレットの存在をしらない

・めんどうくさい

・取引所の口座をウォレットと勘違いしている

の3つがあります。とくに取引所の口座をウォレットと勘違いしているという可能性が高いんじゃないかとおもっていまして、というのも、取引所の口座をウォレットといっている取引所さんが少なからず存在するんですよね。

これは困った状況だと思っています。みなさまも、これを気に、ウォレットについて理解を深め、自分のお金は自分で適切に管理しましょう。

ビットコインは、自分で自分のお金をコントロールできるという最大の利点がある反面、他人にビットコインを預けていて盗まれた場合、取り返す方法はほとんどありません。

適切なウォレットと保管リテラシーを学びましょう。

そこで、ビットコイン保管の基本の理論を理解し、適切なウォレットの使い分けができるようにするというのが本稿の役割です。

ビットコインを保管するとは?

まず、ビットコインを保管するとは、本質的にはどういうことでしょうか?その根本のところを理解してないと、何を守らないといけないかということがわかりません。

ビットコインの実態は、秘密鍵といわれる情報です。ビットコインの保管とは、コインといっても、実際は情報を守る、秘密鍵を守るということなわけです。

how to sotre bitcoin (どのようにビットコインを保管するか)ではなく、

how to store private kiey(どのように秘密鍵を守るか)であるということです

秘密鍵の情報を守る。これがビットコインを保管することにほかなりません。

・秘密鍵とは?

ビットコインは、アドレスと、それと一対一に対応した秘密鍵という2つの部分からなります。例をあげると、

(アドレス)

1Pw5BLE1o2b8iPCj81ywGUDgPyWiVdzm3F

(秘密鍵)

5KUkq6n8bNosYmucbDxZAM8jDUWPtNFArsbbsX2E8ukdqtEUnm1

という感じです。

アドレスのほうはみなさんおなじみだとおもいますが、秘密鍵を直接みることは実はすくないかもしれません。

上記のように、アドレスと秘密鍵は一対一で対応しています。この秘密鍵を知っていると、アドレスに存在するビットコインを使うことができるようになります。

つまり、ビットコインを所有しているとは、この秘密鍵を知っていること同義です

もし、秘密鍵が、他人にバレてしまうと、その秘密鍵をつかって、アドレスにある残高を使ってしまうことができます。つまり盗まれるということです。

秘密鍵は上記のように、文字列といった、情報ですので、これは容易に盗まれる場合があります。

秘密鍵は上記のような情報ですので、ちょっとした間にでも盗まれる可能性があります。

例えば家の鍵だと、たとえば1分ほどのあいだ家の鍵を外しても、その間をねらって盗みに入られる可能性は少ないのですが、秘密鍵の場合、たった0.001秒でも不正アクセス可能な場所に鍵がさらされてしまえば終わりです。

ちょっとの間だから、ちょっとのことだから、みんながわかる場所においておいても大丈夫だろうとのは、まったく甘い考え方です。

たとえば、こういうのも危険です。

・秘密鍵をメモ帳ファイルに書いてデスクトップに保存

・秘密鍵をスマホで撮影して保存

・Gmailの下書きに保存

いずれもネットワークを通して他人のサーバーに秘密鍵がコピーされ、リークされる可能性があります。

<そもそも、秘密鍵にアクセス可能か?>
さて、ウォレットのなかには、自分で秘密鍵を管理できるものと、そうでないものがあります。

秘密鍵とはビットコインそのものですから、自分で秘密鍵を管理できないとは、どういうことか?そういう話なのですが、これはよく考えてみてください。

例えば、アメリカのサービスで代表的なものに、Coinbaseというのがあります。これは、秘密鍵を管理できません。ビットコインのアドレスは表示されますが、それに対応する秘密鍵の情報はCoinbaseだけがもっていて、ユーザーには知らせてくれません。知る方法がありません。

ユーザーが管理するのはCoinbaseへのログインIDとパスワードだけなのです。
ビットコインを自分のウォレットに入れているようで、この方法ですと、実際は信頼してCoinbaseにあずけているのと一緒なのです。Coinbaseに、指図して、ここに送れとかそういうことはできますが、Coinbaseがコインを持ち逃げしたり、ハッキングの被害にあって盗まれたり、やっぱり残高がありませんといっても、どうしようもないのです。

(このあと、詳細にわたって、12ページのウォレットについての分析がございます。詳しい知識を得たい方は、こちらからご入会ください)

【ブロックチェーン研究所 セミナー】

今月より、不定期ですが、オフラインのセミナーを開始させていただきます。グループ内や、プレミアムレポートで話題にあがったことをより詳しく、わかりやすく説明する内容になります。

●日時:11月11日(水)

講師:大石哲之氏
東 晃慈氏

議題:1.講演①(大石氏)19:00~19:30

「ブロックチェーンの最新動向、Permissionレジャー」

2. 講演②(東氏)19:30~20:00

「ビットコインとコンテンツ市場」

3.自由討議(交流会)20:00~20:30

予定参加者:ブロックチェーン研究所会員の方から上限20名

セミナーは、会員限定となります。参加を希望の方は、ぜひご登録ください。会員は、無料で、何度でもセミナー参加可能です。

【Sato氏の今週のニュースまとめ】

今週は企業などを巻き込む大きなニュースは少な目でしたが、なによりビットコイン自体の価格上昇でスペースが盛り上がった一週間だったと思います。

FBIの最後のビットコインオークションの終了が価格に影響するという見方をしている人もおり、もしかしたら来週(明日から)以降も価格は乱高下するかもしれないですね。

個人的にはそれをきっかけに一般メディアの注目やカバーが増えることを期待します。

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