ビットコインはフィンテックの大本命ではない

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「ビットコインはフィンテックの大本命」という表現をよくみかける。

一般向けの媒体では、決まってこの表現を使っているようだ。

日本の場合(海外もそうだけど・・)、フィンテックが先にブームになって、フィンテックというと、銀行や政府も含めてみんな賛成なので、それの一カテゴリとしてビットコインを位置づけたいということだろう。

なかには、フィンテックの技術や人材の延長にビットコインがあるように捉えている人もいるのではないか?

しかしながら、これも大きな誤解をはらんでいるので訂正しておく。

まず、フィンテックと、ビットコインは発想がまるで違う。フィンテックは、平たく言うと、現在の金融システムや日本円を前提にして、もっと使いやすくしましょうとか、もっと効率化しましょうといったもの。

銀行のシステムを効率化したり、日本円の送金を早くしたり、低コストにしたり。しかし、どれだけ送金業者ががんばって、日銀ネットで銀行の当座預金を振り返ることで決済が終了するという枠組みはかわらないし、銀行が信用創造により日本円を供給する構造も変わらない。

フィンテックから銀行を消してしまうと、業務が成り立たなくなる[1]。なにがいいたいかというと、フィンテックは、銀行システムの上にかぶせる高度な「スキン」だということだ。

これに対して、ビットコインは出自がまったく違う。ビットコインは2009年の金融危機へのアンチテーゼから生まれたとされている。インフレし続ける法定通貨に対抗して、国家や、銀行などの中央集権機構を不要とするグローバルマネーを目指した。

やっているひとも全然違う。ビットコインは、サイファーパンクといわれる、暗号技術によって自由とプライバシーを保持し、社会を変えていこうという人々によって支持され、発展してきた。

サイファーパンクは、アンチ国家、アンチ銀行、アンチ法定通貨である。なので、銀行や従来のIT企業主導のフィンテックとは、まったく接点がなく、ずっとキワモノと思われていた。

ビットコインは、「新しい金融システム」である。

ビットコイン現在の金融システムの外側にまったく違う価値交換システムを作ろうというもので、つまりフィンテックの想定する世界の枠外にあるということである。

つまり、「ビットコインは、フィンテックの対抗馬の大本命」というのがおそらく正確な表現だろう。

  1. フィンテックの中には、融資技術や、投資系のものもある。ノンバンク低コストの自動融資をやったとして、融資可能かを識別する技術や、金利は銀行を脅かが、結局日本円の移動は、ノンバンクが銀行口座を通じで行う。

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