続きを読む 【レポート096】ライトニングネットワークスタートマニュアル(ノードの立て方、チャネルの貼り方、支払いまで)
月別アーカイブ: 2018年1月
サイドチェーンについての簡潔な解説
最近は、ライトニングネットワークや、サイドチェーンといった2ndレイヤーと呼ばれる技術に注目が追いついてきました。簡単に解説をしていこうとおもいます。
サイドチェーンについて書きます。
図(https://blockgeeks.com/guides/blockchain-wiki/)
サイドチェーンとは、メインチェーンとは別にもうひとつのブロックチェーンを勝手につくって、メインチェーンとPegと呼ばれる手法に相互運用性をつくることで、メインチェーンには無かった機能を追加したり、手数料や承認時間をゼロに近づけたりと、独自のチェーン設計と運用が行えるようにするものです。
上の図で言うと、左の丸がメインチェーン(BTCのチェーンなど)、右の丸がサイドチェーンで、真ん中の黒い双方向の矢印が、ペグという手法を指します。
ざっと解説すると、こうなります。
- サイドチェーンは、メインのチェーンとは別のチェーンで、許可無く設置可。パブリックでもプライベートでも可。
- サイドチェーンのマイナーはメインのチェーンとは別。
- サイドチェーンの合意アルゴリズムはメインチェーンと違ってよい。特に、プライベートの場合、マイニングを要さずPOSやPBFTなどのマイニングを要さない高速アルゴリズムを利用することもできる。
- メインチェーンから、サイドチェーンにコインを移すことができる。たとえば本物のBTCを、サイドチェーンに移すとBTCがメインチェーンでロックされて動かせなくなり、サイドチェーン側で新しくサイドチェーン内BTCが生成される。
- サイドチェーンのコインは、メインチェーンから移動させることによってのみ生成される。
- このサイドチェーンBTCは本物のBTCではないが、サイドチェーン内の合意によりBTCの代替物として利用できる。
- サイドチェーンのBTCは、メインチェーンに戻すことができ、その場合、サイドチェーンのコインは消失し、メインチェーンでロックされていたコインが再びつかえるようになる。
- 4〜7の仕組みを2way peg(双方向ペグ)といい、サイドチェーンの肝になる仕組み。
という感じです。
サイドチェーンの何が嬉しいかですが、
- メインチェーンの機能の拡張とかは、全員が合意しないといけなかったり、セキュリティが低下したりするとこまったりで、なかなか難しい。
- サイドチェーンの設計は自由なので、ブロックタイムを短くしたり、匿名性をもたせたり、スマートコントラクトが利用できるようにしたり、ニーズに応じたものが自在に設計できる。ペグしたBTCをそこで動かすことができたらとても便利。
まあ新たにアルトコインなんかつくらなくても、サイドチェーンでいろいろできるよってことで。
次にいくつかの疑問点にお答えすると。
Q サイドチェーンのセキュリティはメインチェーンより落ちるのでは?
→そのとおりで、利便性や多機能とセキュリティはトレードオフになるのが一般論。ビットコイン自体のセキュリティを緩めるんじゃなくて、サイドチェーン利用で、利用目的にあわせて、セキュリティと機能は選べるようにしようということ。(for diffent purpose, different security and consensus model.)
Q もしサイドチェーンで不正などがおきてサイドチェーンコイン内のコインが増えちゃったり、改ざんされた場合、それをメインチェーンに戻したら、メインチェーンのコインも不正できるの?
→No. サイドチェーンが壊れたら、メインチェーンにロックしているBTCが取り出せなく成る。サイドチェーン内でも不正は困ったことに。
Q 実用化されているサイドチェーンは?
→Ethereumライクなスマートコントラクトが使えるRSKという再度チェーンがベータ版をローンチ。その他、取引所間のプライベートサイドチェーンであるLiquidなどがある。
「いまからビットコインを買っても遅くないですか?」という質問を受けるのですこし回答しておきます。
1. 「いまからビットコインを買っても遅くないですか?」という質問をよく受けます。すこし回答しておきます。
まず、ビットコインは大きくなりすぎて、伸びしろは少ないでしょう。ここから数年で500倍とかになるのはちょっと想像しずらいです。
「そうですよねぇ。悲しい」という反応が帰ってきます。— 大石哲之(Bitcoin,Blockchain) (@bigstonebtc)
使って勉強ビットコイン【レポート026】 ビットコインの価格が下がると、どうしてアルトコインの価格もさがるのでしょうか?
より初心者、入門者の方をターゲットにしたサロンでは、下記のレポートを配信しました。
「ビットコインの価格が下がると、どうしてアルトコインの価格もさがるのでしょうか?」
初心者の方より、なんども聞かれた質問です。
今回のレポートは、この質問を発端にして、仮想通貨のトレードの際の基本的な疑問に答えていこうと思います。
・通貨ペアを理解する
・それぞれのコインの市場の性質をつかむ
・アルトコイン価格とビットコイン価格の関連性
・日本円を増やすべきか、ビットコインを増やすべきか
といった話です。
わかりやすくゼロから解説します。 続きを読む 使って勉強ビットコイン【レポート026】 ビットコインの価格が下がると、どうしてアルトコインの価格もさがるのでしょうか?
ライトニングネットワークの簡潔な解説
最近は、ライトニングネットワークや、サイドチェーンといった2ndレイヤーと呼ばれる技術に注目が追いついてきました。簡単に解説をしていこうとおもいます。
ライトニングネットワークについてです。
いろんな説明があるのですが、手数料無料、早いといったユーザーベネフィットの話からのものが多いと思いますが、すこし別の切り口から説明してみます。 続きを読む ライトニングネットワークの簡潔な解説
質問特集2018.1.15を配信
ビットコイン研究所(有料版)サロンでは、年末年始によせられた多くの質問にまとめてお答えしています。29ページにわたり質問にお答しました。
有料版サロンでは、無制限に質問が可能です。匿名フォームで質問主が誰だかわからないので、安心して質問可能です。
ぜひご活用ください。
質問内容を抜粋します。
・イーサリアムはブロックサイズに上限がないのにtx詰まりしていることについて言及されておりましたが、理解ができませんでした。
・ビットコインが世に出る以前に、ブロックチェーンやこれに類する構想はあったのでしょうか? 続きを読む 質問特集2018.1.15を配信
ビッグブロックは持続可能か?世界の回線状況から考える
ビッグブロックは持続可能かという問題については、両面の意見があります。
今日見たツイートで問題を端的に指摘しているものがありました。
Reminder: 8MB blocks require an internet connection average of 15Mbps. The average connection world wide is 10Mbps meaning most of the world cannot run nodes, especially all the war-torn countries fake cries about in videos.
— Bitcoin Cash (@RealBitcoinCash)
「世界のインターネット回線の平均は15Mbpsである。ビッグブロックの現状の8Mのブロックですら、世界の殆どの場所で、フルノードを走らせることができなくなる」
というものです。 続きを読む ビッグブロックは持続可能か?世界の回線状況から考える