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ステーブルコインは成功できるのか?「レポート110 ステーブルコイン基礎知識から」

レポート「アルトコイン図鑑」では30種類以上のコインの概要と見通しを解説(詳しく)

ここ数ヶ月で話題になっているキーワードの筆頭に「ステーブルコイン」というものがあります。ステーブルコインとは、ステーブル=安定という名の通り、価格が比較的安定しているコインという意味ですが、狭い定義ではドルや円などの法定通貨の価値に連動するように作成されたコインという意味で使われることが多いようです。

ステーブルコインはにわかに注目され、最も新しく第3の方式を取るBasisは、アンドリーセン・ホロウィッツなどの超有名VCから140億円もの資金を調達しました。

これにより、ビットコインやイーサリアムなどのコインは、お払い箱で、これからはステーブルコインが実用として使われるようになる、といった論調も聞こえてきます。

果たしてそれは本当でしょうか?ステーブルコインは、本当につかわれるのでしょうか?問題点や課題や、乗り越えるべきハードルはどこにあるのでしょうか?

本レポートでは、ステーブルコインの意義や、想定される使われ方や、もしこれが実用化されていくと、なにが便利になっていくのかといった、「初歩の初歩」といったところから入って、ステーブルコインの分類や仕組みの概要、現状や将来の課題まで、ステーブルコインを議論するための一通りの背景と知識が理解できるよう解説した基礎知識の決定版です。

結論

以下に、本レポートの「結論」部分を掲載します。

  • 第一世代のステーブルコインについては、規制のリスクが非常に大きく、もし規制にコンプライできない場合、政府によって閉鎖されると予想されます。もし規制に対応する場合にはパブリックチェーンで自由につかえるといった柔軟さは失われてしまい、従来の金融サービスと変わらなくなります。
  • 第二世代のステーブルコインにおいては非中央集権で運営しており閉鎖リスクなどは少ないが、過去のコイン(BitUSD、Nubitsなど)の状況を見ると、決して成功している状況とは評価しがたい状況です。DAIなどの改良版も出てきているものの、ステーブルコインの安定性が、結局のところ、担保となるコインの安定性に結局は大きく依存しているところなど、根本的な矛盾が見られます。
  • 第三世代のステーブルコインにおいては、まだ立ち上がっているものがなく評価ができないが、これらも結局、パブリックな従来のスマートコントラクト基盤(イーサリアム)上に構築されることから、それらの基盤の価値を超えて、ステーブルコインが世界中で法定通貨の代替として流通するようなバラ色の未来は、いささか過大評価気味に思える。
  • 一方で、スマートコントラクトの実用化、イーサリアムの用途の拡大という意味では、ステーブルコインがスマートコントラクトの中に取り込まれて使えるようになることで、現実世界との設定の多いアプリケーションなどが、実際に利用価値を持つようなことをヘルプできるようになるかもしれない。

110 ステーブルコイン基礎知識:目次

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レポート内容抜粋

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