レポート「アルトコイン図鑑」では30種類以上のコインを解説
レポート「ビットコインの情報源決定版(26ページ)」を配信しました。レポート内容へ
ビットコインが高騰している。12日の580ドルから、急伸し、Bitfinexでは、699ドルをつけた。中国元市場では、4802元(729ドル)まで伸びた。ここ一ヶ月では、50%の大幅続伸だ。
ビットコインが伸びている理由だが、マネーの動きと、ビットコイン特有の事情の2つが関係していると考えられる。
マネーの動き
・中国元の切り下げ観測
・英国のEU離脱
の2つが追い風だ。とくに元の切り下げ以降、急騰が続いており、ビットコイン価格も人民元建てのほうが、ドル建てよりも30ドル程度高くなっていることから、市場は中国の主導によるものと言われている。元の切り下げ観測による資本逃避という基本シナリオがある。
これに加えて、英国のEU離脱により、ポンドからの逃避が見込まれるとの材料が加わり、高騰の理由となっている。
ビットコイン特有の事情
一方で、ビットコイン特有の事情がある。マイニングの報酬が現在の10分あたり25BTCから、12.5BTCへと半減する時期が迫っており、日本時間7月10日の午後と予測されている。
供給量が半分になるため、価格が倍になって調整するというのが、セオリーとして言われており、中国の資本逃避がそのストーリーに乗っかった形だ。
また、ビットコインの著名開発者が「もうだめです」と捨て台詞を言って辞めたあと、ビットコインのスケーラビリティの解決策が検討されてきたが、その実装が、7月にも完成する見込みだ(Segwit)。ここ1-2年の大きなテーマに一定の進展がみられることから、期待は大きい。
何処まであがるのか?
これは、Bitcoin Investment Trustという、一種のETFのようなものであるが、価格は929ドルをつけている(表示は0.1btcの価格)。
ビットコインを直接購入できない(購入できる資産に制限のかかっている)ファンドや、金融機関が、これらのETF経由で組み入れていると観測されており、その需要が930ドルに反映されているとすれば、ファンダメンタルは強い。
ビットコインの技術的な進展と、採掘報酬の半減とほぼ時期合わさり、有望な資産との認識の上に、大きな資本逃避が重なり、大口投資家の組み入れも考えられるようになれば、価格はロケットのように発射されるかもしれない。
013年12月に記録した史上最高値1250ドルを、7月にも超えてくると強気の予想を立てるひともいる。
一方で、採掘報酬の半減は予定されているイベントであって、すでに価格に織り込み済みで、現在はバブルとする意見もある。
結果は、7月を待つしかない。筆者は、1000ドルを突破、もしかしたら1250ドルにタッチもある得るとの考えで、強気な姿勢を継続している。
詳細日本語マニュアル付きTrezorの購入は
初心者向け「使って勉強!ビットコイン」