レポート「アルトコイン図鑑」では30種類以上のコインを解説
レポート「ビットコインの情報源決定版(26ページ)」を配信しました。レポート内容へ
ビットコイン価格が急上昇しています。
ここ4日で、140ドル以上の高騰。日本円では、円安もあって11万円にタッチするという暴騰ぶりを見せております。
さて、この暴騰の要因について、新聞社の取材をうけましたので話したことを、こちらのブログでも簡潔にまとめておきます。
暴騰の要因として考えられているのは4つです。2つはマクロなファンダメンタル要因、1つは技術・コミュニティ再度、1つはテクニカルチャート面です。
1.中国元安
ビットコインの価格は中国の取引所が主導しています。このため中国の市場での需要が増して、買い上げが起こるというのが暴騰のパターンです。
事実、ドル市場では911ドルで取引されているところ、中国市場では6500元(940ドル)と、30ドル以上も高値で取引されており、需要の高さがわかります。
これについてはビットバンクトレードの独眼竜氏の解説がくわしいので、参照されたしです。
2.通貨危機
これに加えて、各国での通貨危機、通貨不安が目立っています。アルゼンチンでのハイパーインフレや、インドでの高額紙幣の廃止。特にインドでの混乱は大きいです。
インドでは、銀行に預けるよりもタンス預金をするひとが多かったと聞きますが、高額紙幣の廃止で、タンス預金は壊滅しました。人々は、新紙幣への交換のために、タンス預金を全部銀行に持っていかねばならなくなったわけです。
同様の狙いで、オーストラリアも高額紙幣の廃止が議論されています。
このような動きが活発になって、キャッシュレスへの動きがつよまれば、ビットコインへの需要も高まります。つまり従来のキャッシュレスシステムは、政府が取引をすべて監視できる中央集権型で、国民のお金の動きが1円単位まで丸裸になります。
ビットコインは匿名性があり、タンス預金も可能です。
3.スケーラビリティ問題
については、Segwitがデプロイされて、一定の解決のめどがつきました。ですが、これがすぐにアクティベートされるかとおもいきや、現状はアクティベートまでは程遠く、30%の賛成にとどまっています。(95%が必要)
これはむしろ失望というか、マイナス材料のような気もするのですが、時間がかかることも折り込み済みなのかもしれません。
Unlimited派も一歩も引かず、このまま行けば分裂ということも十分想定されます。来年は、ひきつづきこの問題の注視が必要です。
4.テクニカル面
チャート面では、非常によい形をしています。今年の最高値であり中期的な価格の節目である800ドルを超えたところで、チャート的な節目をクリアしたと考えられます。十分な調整をこなしながらの上昇であり、年明けにも1000ドルを伺う相場展開になってもおかしくありません。
価格の見通し
(Bitstamp 長期チャート)
長期的には、2015年の大底で1年間の調整を十分にこなし、2015年暮れより、ふたたび長期の上昇トレンド入りしており、それが継続していると見ています。
次は、史上最高値の1200ドルを超えられるかというところですが、2017年の第一四半期にこれを超えてくるようなトライがされると考えられます。もしこれを超えてくるようでしたら、長期トレンドは更に上で、2000ドルを伺う展開も考えられる強気相場が到来する可能性があります。
いずれにしても中期での1200ドル、長期での2000ドルを節目とみています。
なお、ビットコインは、先物の売りで数時間で40ドル50ドル暴落することが頻繁に見られます。中長期ではこれも調整されますが、短期的なトレードをされる方は十分注意して行ってください。
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