レポート「アルトコイン図鑑」では30種類以上のコインの概要と見通しを解説(詳しく)
ビットコインキャッシュのコミュニティで混乱が起きています。
ビットコインキャッシュは定期的なハードフォークを通して機能をアップデートしていく方針がとられており、11月18日にそのハードフォークが行われる予定です。
ただし、そのための機能アップデートに関しては、統一された意思決定機関は存在しておらず、それぞれのクライアントの開発者に委ねられ、どのクライアントを利用するかはマイナーに委ねられています。つまり、最終的にはマイナーがどのソフトウェアを採用するかで決まり、そのためにより良いソフトウェアを開発する競争が行われるという思想になっていいます。
今回は、Bitcion ABCという市場の65%のシェアがあるソフトウェアが先に仕様を発表しました。しかし、この仕様に対して、nChain社のクレイグ・ライト氏がビットコインのオリジナルビジョンから離れるものだと猛反発をします。
ライト氏は独自のクライアントであるBitcion SV (Satoshi Vision)を開発・配布し、これに対抗するという旗をあげました。
ライト氏がマイナーの一定の支持をえれば、昨年の8月のビットコイン分裂と同様、こんどはビットコインキャッシュが2つのコインに分岐することになります。この分岐をさけるべく、仕様を統一に皆が協調するのか、それとも別々の道を歩むのか。別の開発グループからは妥協案も提案されており、ビットコインキャッシュコミュニティではいま多くの話し合いがなされている状況です。
今回は、これらの状況のまとめをおこないました。なお、私はご存知の通りBCH派ではないためコミュニティには深く入っているわけではありません。
ですので、政治的な動きや思想といった立場的なはなしではなく、各クライアントの機能面での違いや、各開発者のスタンス・意見という点で、技術的な論点をふまえた形で、フラットに事実をまとめています。
<レポート目次>
- BCHのガバナンスについての基礎知識
- 各クライアントソフトウェアの特徴と開発方針の違い
- 論点となる機能3つと、各開発者意見の相違ポイントについて
- OP_CHECKDATASIGVERIFY、OP_CHECKDATASIG とはどういうものか
- lexical orderingとはどういうものか
- ブロックサイズのさらなる拡大について
- BitcoinABCの11月のHFについて
- CSW氏の「激怒」
- すでに22%(最大)シェアのプールを抑えたCSW
- ヴィタリックの横槍と、ジーハンのフェイクサトシ発言
- Bitcoin Unlimited側からの批判
- Bitcoin Unlimitedの妥協案について
- OP_GROUP
- BIP101
- 各クライアントの意見まとめ表
- 所感。分裂は避けられるのか?
現時点で最もわかりやすく状況をフラットにまとめたものであるとおもいますので、ご興味がある方は、有料サロンの方にご加入ください。
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