ここ数ヶ月で話題になっているキーワードの筆頭に「ステーブルコイン」というものがあります。ステーブルコインとは、ステーブル=安定という名の通り、価格が比較的安定しているコインという意味ですが、狭い定義ではドルや円などの法定通貨の価値に連動するように作成されたコインという意味で使われることが多いようです。
ステーブルコインはにわかに注目され、最も新しく第3の方式を取るBasisは、アンドリーセン・ホロウィッツなどの超有名VCから140億円もの資金を調達しました。
これにより、ビットコインやイーサリアムなどのコインは、お払い箱で、これからはステーブルコインが実用として使われるようになる、といった論調も聞こえてきます。
果たしてそれは本当でしょうか?ステーブルコインは、本当につかわれるのでしょうか?問題点や課題や、乗り越えるべきハードルはどこにあるのでしょうか?
本レポートでは、ステーブルコインの意義や、想定される使われ方や、もしこれが実用化されていくと、なにが便利になっていくのかといった、「初歩の初歩」といったところから入って、ステーブルコインの分類や仕組みの概要、現状や将来の課題まで、ステーブルコインを議論するための一通りの背景と知識が理解できるよう解説した基礎知識の決定版です。
結論
以下に、本レポートの「結論」部分を掲載します。 続きを読む ステーブルコインは成功できるのか?「レポート110 ステーブルコイン基礎知識から」