レポート「アルトコイン図鑑」では30種類以上のコインの概要と見通しを解説(詳しく)
最近は、仮想通貨を使った詐欺やマルチまがいのものが急激に増えています。
「友人から仮想通貨の購入を持ちかけたれたが、判断できずにいる」
「仮想通貨のセミナーに行ったが、投資すべきか?」
というようなことを考えているかたは、ぜひこの記事をお読みください。
いままでコインの特徴などの内容面から判断するようアドバイスをしてきましたが、普通のひとには内容からの判断が難しいことがわかりました。
そこで、内容ではなく、外見的に見分けできて、ほぼ100%判定できる7つのポイントをかいておきます。
詐欺コインの見分け方、7ポイント
①セミナーで勧誘している。または友人から勧誘されている。
勧誘するのは、販売のキックバックのためです。
セミナーや、人づてで行うのは、(詐欺なので)公にならない場所で勧誘する必要があるからです。
とにかく、わかりやすいです。セミナーで販売しているものは、すべて間違いなく100%詐欺です。
もう一度いいます。セミナーで販売しているコインは、全部詐欺です。
②代理店が販売している
海外の有望なコインを、うちが総代理店になって販売している、みたなもの。
仮想通貨に代理店は不要です。代理店という文字が資料にあるコインは詐欺で、その代理店が詐欺師です。
③最低購入価格がある
10万円からといった単位が多いです。なぜならそのくらい買ってもらわないと、詐欺師としては旨味がないため。
本来仮想通貨は、少額で購入できます。
たとえばビットコインは、多くの取引所で、1万分の1ビットコイン(0.0001)単位で購入可能です。日本円にして、10円くらいです。
④価格保証がある
価格は、当社が保証して買い支えるので大丈夫、だから絶対儲かる、というのが売り文句です。
普通に考えると、価格保証をしてくれると安心にように思えますが、これは一般には違法行為です。
たとえば、株の場合では値下がりを補填するといって株を販売すると、証券取引法違反です。
金融商品は値下がりリスクもあって、そういうのを理解して買ってもらわないとダメでして、価格を保証するといった無リスクの説明は違法行為です。
⑤買取保証がある/買い取りの事例がある
気に入らない場合は、買い取りに応じるということで、安心感を打ち出す場合があります。
そして、「本当に買い取ってもらえた」という人がいて嘘ではありません。
だいじょうぶじゃん!安心じゃん!
じゃなくて、これが巧妙な手口なんです。
買い取りはしてくれますが、およそ50%までしか買い取ってくれません。最初から50%は買い取りするのは織り込み済みなのです。
詐欺をする人からすると、原価ゼロのコインですから、50%返金しても十分儲かります。100%騙す必要はないのです。
⑥有名人の名前を出す
やたらと有名人の名前がでてきたするのも危ないです。
ホ◯エ◯ンが購入したとか、フィ◯ピンの国家プロジェクトであるとか。有名な経済学者や経営者がバックについているとか。財界の重鎮が根回ししているので、絶対大丈夫とか。
そういうの、ぜんぶウソですから。え、そんな安易な嘘をつくんですかってびっくりすると思いますが、そうなんですよ。
だって、普通の人はその有名人に直接真偽を確かめることはできないですよね。ですから有名人の名前を勝手につかったところで、その嘘はバレません。
⑦日本だけで販売、ここだけで販売
日本だけで独占販売、先行販売というのは詐欺です。
また、特別な許可がいる、ここだけでないと買えないも詐欺です。
詐欺でないコインは全世界同時に販売しており、だれでも許可無く購入できます。
以上どれかに該当したら100%詐欺です
1−7の項目に、ひとつでも該当したら、100%詐欺と考えて疑ってください。ぜんぶ該当でなくて、ひとつでも該当です。
以下比較表です。
判定ポイント | ビットコイン | Aコイン | Bコイン |
①セミナーで勧誘 | なし | セミナーあり | セミナーあり |
②代理店制度 | なし(公の取引所で売買) | その代理店経由のみ | その代理店経由のみ |
③最低購入額 | 1億分の1ビットコイン | 10万円から | 1万円から |
④価格保証 | なし | なし | 値下がりしないと断言 |
⑤買取保証 | なし | なし | あり |
⑥有名人 | 損したひと多数 | 有名人が投資家に居る | 財界人がバックにいる |
⑦日本だけ販売 | 全世界 | 日本先行販売 | いまここだけで販売 |
比較表を作ると、違いは明確です。
ビットコインは該当ゼロですが、典型的な詐欺が疑われるコインはいくつも該当箇所があります。
Bコインなんて全部該当しちゃってます。
セミナーでは本当のことを言っているみたいだけど?
はい。詐欺師の説明は99%が本当です。
仮想通貨の技術的な革新性、法律が制定されることや、世界中で取引が拡大していることなど。
過去にビットコインを買った人が億万長者になったことや、最近でもある通貨を買った人が100倍、200倍の大儲けしたなど、すべて本当の話です。(イーサリアムという通貨は本当に200倍になりました)
だから、嘘ではありません。
詐欺師の話は、言ってることの99%の話はまともに聞こえます。
なにしろ、本当の事を言っている人の文章を無断でコピペしたり、トークを丸パクリして喋ってますので説得力があります。
ただし、1%だけ嘘があります。つまり、詐欺師が販売するコインが将来値上がりする金の卵だということです。
99%まではまともな話をして、最後に詐欺をはたらくのです。
それでも買いたくなったあなたに
これだけ説明しても、ちょとだけならと手を出す人が後をたちません。
あなたは、実に強欲ですね。詐欺師は、あなたの強欲をカモにしているのです。
強欲な人は騙されます。ほどほどに儲けようと思わず、100倍儲けようと思う人をカモにしています。
「それでも、もしかしたら儲かるかもしれない。他の人を出しぬいて自分だけ売りぬけられるかもしれない」
「将来100倍になるなら、一つでも大当たりをすればよいのではないか。損を覚悟で、少額やってみよう」
という考え方、すばりあなたですよね。
もしかしたら、理性ではわかっていても、それでも賭けてみたいという衝動を抑えきれないのではないでしょうか?
そうだとすると、ギャンブル依存症的な病気ですので、専門機関での根本的な治療をお勧めします。仮想通貨とかそういう話じゃないっぽいです。
詐欺師業界の裏事情?
仮想通貨は、詐欺師業界のなかでいま最もホットな商材になっています。
ホットどころではなく、過去最高の商材だといわれています。
というのも、仮想通貨は、値段がいくらなら妥当といった論拠が存在しませんし、コインも目に見えないものなので、何をやったところで、どこまでが詐欺かという基準が引きづらいのです。
また、仮想通貨なので、証券取引法や金商法、出資法といったキビシイ法律にも触れません。
詐欺師にとっては、こんな好都合な商品はありませんよね。
つまり、実際のところ法律上は詐欺だと立証するのはかなり難しいのです。
「このコインは詐欺ではない」
「詐欺と決めつけるほうが、営業妨害だ」
と反論される詐欺師の方が多いです。
ですが・・
「詐欺ではない」というのは、「詐欺師にとってセーフ」という意味であって、「あなたが儲かる」という意味ではありません。
あなたにとっては、購入したお金は戻ってきません。
ですから、かなり悪質です。
もし詐欺コインを買ってしまったら
残念ながら、泣き寝入りすることになりますが、ダメ元で販売代理店に「買い取り」を請求してみましょう。
買い取りを売りにしているコインもあるので、買い取ってくれる場合があります。
全額は買い取ってくれませんが、50%くらいは買い取ってもらえる事例があるようです。
詐欺師は、50%の返金は想定内で詐欺をしていますので、返してもらえる可能性があります。
詐欺コインを人にすすめないで
最後に、こうしたコインを自分で買うだけではなく、他人に推薦して回ってしまっているひともいるようです。いい話なら広めようと、知人友人にセールスしてしまう。(代理店登録をすると手数料ももらえることが多い)
しかし、これはさらなる悲劇を産みます。自分が詐欺コインを購入して損をするならまだ諦めもつくというものですが、知人友人を巻き込んでその人たちに損をさせてしまうことになると、それだけでは済まなくなります。
社会的地位があったひとが自分の弟子や生徒に購入をすすめ、膨大な被害を出してしまったがために、責任をとって自殺せざる得なくなった、といった事例は過去に何例もあります。詐欺師はお金を持って高飛びし、あなたは自殺です。
友人に投資の勧誘をするのは絶対にやめてください。友人がその投資で損を被った時、代わりに死ぬのは貴方です。
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