レポート「アルトコイン図鑑」では30種類以上のコインの概要と見通しを解説(詳しく)
イーサリアム(Ethereum)に現状況をまとめた。
<送金、コントラクトの作成が可能に>
v1.0.1がリリースされた。慣らしの期間を終え、ハッシュレート、ディフィカルティともに上昇したため、トランザクションが発行できるようになる。
トランザクションはGASを消費しておこなうが、現在は5000に制限されている。この制限が、3,141,492まで増える予定だ。これによりトランザクションの制限が取っ払われる。
GASの上限の引き上げは、マイナーそれぞれが新しいクライアントを走らせることによって行われるため、自主的なものになる。
なお、GAS上限はいきなり増えるのではなく、新ヴァージョンを採用するマイナーの比率にしたがって、GAS上限が徐々に増える。
なお、執筆時点での状況は下記の通り
Current Block Number: 41200
Minimun Gas Limit: 5000
Maximum Gas Limit: 5078 ※
※21,000を超える必要がある
下記サイトで状況が確認できる。
現在は、無事GASリミットが増え、制限がなくなった。
<POSへの移行ヴィジョンが発表される>
イーサリアムは現在のPoWのマイニングから、将来の時点でPOSへ移行する。そのPOSのアルゴリズム候補が発表された。
Casperと名前がつけられたアルゴリズムは、Security-deposit based Proof of Stakeという新しい概念である。
簡単にいうと、「掛け金」「没収される可能性のあるデポジット」に相当するものを導入する。POSの認証者になりたいひとは、デポジットを積んだ上で、正しい認証をする。コンセンサスのとれない行動をした場合、デポジットが没収されるといった概念のようだ。
ただし、まだこのプロトコルが決定ではなく、Vitarikも別の可能性を考えているとのこと。
POSの移行まではまだ先なので、その間に良い物が検証されることになるだろう。
また、POSへ移行後は、マイナーフィーだけが再配分されるようで、POS後は新たなEtherは発行されない模様だ。ただ、Vitarikは、POS 認証者のための、最低限のEtherの発行も考えているとのことで、最終的に、仕様がどうなるかは定かではない。
<POSへの移行期間>
公式ブログによると、安定版のSerenityへの移行が、16ヶ月後だという言及がされた。
現在のPoWのディフィカルティは、17週経過後から上がり始め、1年以内には、指数関数的に増加する。
一年経過後の、3−4ヶ月の間は、ネットワークは機能するが、その後ディフィカルティが非常に大きくなり、採掘が難しくなる時期を迎える。
そのあたりが、SerenityとPOSへの移行時期で、POSアルゴリズムによるヴァージョンを提供し、ハードフォークが提案されるとのこと。
<ジェネシスブロックのハードコード>
ジェネシスブロックは、クライアントプログラムにハードコードされ、現ヴァージョンからは、手動でジェネシスブロックを読み込む必要はなくなった。
以上ソース http://blog.ethereum.org/
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