レポート「アルトコイン図鑑」では30種類以上のコインを解説
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またお騒がせのクレイグ・ライト氏が、ビットコイン界を騒がせている。
自分がビットコインの考案者であるナカモト・サトシであるとの証拠である電子署名を示したという。
彼が今回提出した署名というのは、偽造というか、単に既に公開されて使われた署名をコピペしてきただけなので、証拠能力は何もない。
騙されているのは、BBCほかのマスコミで、ビットコイン界ではなく、マスコミを騒がせているというのが本当のだろう。
サトシを証明する方法は1つしか無い。サトシが採掘し、保有が確認されているコインを、指定の時間に指定のアドレスに、指定の数量を送って見せれば良い。それが唯一の直接的で、確実な証明方法だ。もしこれが行われれば、彼がサトシである。
クレイグ氏は、「信託にしているから動かせない」といった具合に巧みに拒否しており、はじめから実行する気がないようだ。
一方、クレイグ氏をサトシだと考えるひとも、ビットコイン界にはすくなからずいるようで、Gavin Andreesenがそう考えてしまったのは、残念だ。
サトシの正体に関しては、信じるとか、思うとか、そういう言葉はおかしい。
信じるとか、思うとかではなく、サトシなのか、そうでないのか。そのどちらかであり、証明方法は、サトシの保有コインを動かすという「暗号的な証拠(Cryptographic Proof)」でなければならない。
それ以外の方法は、Cryptographic Proofではなく、たんなる思いや、信用や、感じたとか、そういうものである。
そういう曖昧な信用のようなものを一切排除したのが、ビットコインではなかったのか?
だから、Cryptographic Proofがでれば、サトシだし、そうでなければ、そうでない。シンプルだ。
もし仮に、仮に、クレイグ氏が本当にサトシだとして、サトシのコインを動かせない理由があってCryptographic Proof を示せないとしよう。
その場合でも、トラストを排除する観点からは、Cryptographic Proofを出せないひとは、サトシでは無いとして良いだろう。証拠がないものは、サトシではない。つまり、現時点では、クレイグ氏は明らかにサトシではない。
ちなみに、ここからは、冗談半分で聞いて欲しいが、個人的にはサトシは、NSAの内部の人間だと思う。職業の関係上個人名で発表できないのだろう。なので、この秘密は50年まもられる。2059年にならないと真相はあきらかにならないだろう。
公開鍵暗号の話と似ている。公開鍵暗号は、RSAとはまったく独立に、イギリスの諜報機関の内部で発明されたが、その事実は機密とされ、一切知らされることがなかった。
このように、諜報機関職員の発明は本来機密だが、既存の公開技術の組み合わせで新規性がなく、安全保障とも関係がないビットコインは、匿名でも公開が許されたのだと思う。
もちろんこのような私の考えも「信じたり」してはいけない。そういう意味では、先ほどの、証拠が示せないものはサトシではないという論理をの理解を確認するために、あえて示した。
Cryptographic Proofを示せないものは、サトシではない。NSA職員かもしれないし、そうでないかもしれない。証拠がなければ、サトシは誰であるか、誰も何もわからないと考えるのが正しい。
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