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「ビットコインを使う人が増えるにはどうすればいいか?」という質問をうける。
ビットコイン支払は実際便利である。手数料は1%程度であるし、クレジットカード最大の問題のチャージバックも発生しない。
ただ、それでも、これだけ決済手段が発達している日本では、実際suicaで十分で、わざわざレートの変動するビットコインで払おうとするひとはいないのではないかという意見もある。
私もそれに同意で、日本で普通に暮らしているぶんには、suicaのほうが便利だと思う。
わざわざ日本円をビットコインに変換してまで、ビットコインで支払おうというひとはいない。私ですらそうで、ビットコインで払うことはしていない。
しかし、ビットコイン決済を導入したお店の話を聞くと、ビットコイン決済の利点は、手数料よりも、いままで来なかった層が来るようになり、追加の売上があがることだという。ビットコインを使う新しい顧客層が現れるのだ。
これは、どういうことか? ビットコインを使う理由とはなにか?
唯一の答えはキャピタルゲインである。
仮に、古くから採掘していたり、1ビットコイン=10ドルのときに買った人がいれば、現在はおおくの含み益を抱えていることになる(現在:1ビットコイン=360ドル)
こういう含み益があるひとは、逆の発想をする。
「わざわざ手持ちのビットコインを、ドルに変えてまで使う理由がない。ビットコインはビットコインのまま使いたい」
こういう層が、ビットコインで支払できる店舗やサービスで、含み益を使う。だから、ビットコイン決済を導入するとこういう新しい層がやってくるのである。
日本では、ビットコイン10ドルのときに購入したというような層は、ほとんどいない。ようやく、いま普通の人がビットコインを購入できるようになったばかりだ。
ビットコインはここのところ値下がりしているので、マウントゴックス以降、含み益が出ている人はいない。これでは、使いようにも、使うことができないだろう。
今後、ビットコインがふたたび1000ドルや2000ドルになる時がきたら、いま買った多くのひとに含み益が出るようになる。そのときには、ぜひビットコインで支払いたくなるはずだ。
要するに、日本でのビットコイン決済の普及の肝は、ビットコイン保有者の含み益である。
これが結論である。そして、そのときに支払を導入している店舗は、ビットコイン長者という、あたらしい客層を獲得できるだろう。これは、双方において、win-winである。
次のto the moon(値上がり)と、ビットコイン決済の普及が時を同じくすることを期待する。
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