レポート「アルトコイン図鑑」では30種類以上のコインの概要と見通しを解説(詳しく)
Segwit2xのフォークが回避された。
フォークを推進するニューヨーク合意の中心メンバーの署名入りの文書が公表された。中止を宣言している。
署名者は、Mike Belshe(BitGo CEO)、Wences Casares(Xapo CEO)、Jihan Wu(Bitmain CEO)、Jeff Garzik(2xのメイン開発者)、Peter Smith(Blockchain.info CEO)、Erik Voorhees(ShapeShift CEO)の6名。
ハッシュパワーの3割超を保有するBitmain社の署名もあり、実効性は間違いないだろう。
中止の理由は2つ、
・ブロックサイズの引き上げをするために十分なコミュニティのコンセンサスが得られていないことは明白であった
・フォークはコミュニティーを分裂させビットコイン自体の成長の阻害要因になる可能性がある。それは、Segwit2xの目的ではない。
なお、Segwit2xで開発されたソフトウェアのBTC1は、今後はビットコインの互換ソフトウェアとして継続して開発をすすめる模様である。
以下私見。
Segwit2xは、主要企業のCEOと中国のマイナーがニューヨークの密室にあつまって取り決められた。そして、撤回も、数名のCEOが(あくまで推進するという)表の発言とは別に話し合い、今回の発表になった。
密室で始まり、密室で終わった。
このような意思決定は、オープンソースのプロジェクトであり、管理者を否定したビットコインの思想に反していたというのは間違いないだろう。
ビットコインコミュニティは今回の教訓をどう活かせるか。次のアタックもそう遠からずやってくるだろう。
・おしらせ
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