今後Posにおいても十分なネットワークのセキュリティが確保できるという仮定を置こう。たとえば、EthereumのCasperが本当に設計通りに動くことができれば、Ethereumのネットワークを攻撃するには、Ethereumの時価総額の1/3のコインを誰かが集めないといけない。これは事実上不可能である。
ネットワークへの攻撃にかかるコストが、コインの価値を決めるとする説があるが、それが正しいならば、PoSかPoWであるかは攻撃コストという意味では差異がないと言える。
さて、ここで考えるのは、そのコインはどこからやってくるのだろうか? 続きを読む PoSコインのセキュリティとビッグバン問題 →
DEXプロジェクト俯瞰ー6プロジェクト比較まとめ、仕組み、トークンの役割、メリット、現状の課題
みなさんおまたせいたしました。非常に質問が多かった、DEX(分散型取引所)についてのレポートを配信します。
今回は、Ethereum関係の発信で顕著な活躍をされているTheCoffeeTimesさんにご依頼し、DEXの現状について俯瞰する形で分析をいただきました。
6つの代表的なプロジェクトをとりあげ、各プロジェクトについて詳細に解説しているほか、フロントランニングの問題なども触れており、現時点で決定版とも呼べるレポートになっています。
これを配信できたことを嬉しく思います。
ぜひぜひじっくりお読み下さい。
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ライトニングネットワークの実装であるlndが、0.4betaを発表した。
これには本物のビットコインをつかって動かすことができるオプションがある。いままでも一部のマニアが先行して不完全なソフトウェアで実験していたが、今回は開発者が一応OKであると判断したことになり、本物のビットコインをつかってのネットワーク構築が進むだろう。
これをもってライトニングネットワークがローンチしたと捉えて良いだろう。
ライトニングネットワークでは、Lapps(ライトニングアプリ)という分野が出現しはじめている。イーサアムのDApps(分散型アプリ)をもじった言葉で、ライトニングネットワークの技術を利用して作成されたユーザー向けのアプリやサーバーソフトである。ライトニングのウォレットや、少額支払いに対応する支払いシステムなどいくつかが登場している。
代表的なものをあげよう 続きを読む Lapps(ライトニングアプリ)の現状について →
PoWのコインだけが本物の貨幣になりえます。
ここでいう「本物の貨幣」とは実物貨幣のことです。つまり、それそのものに価値があるとみなされるゴールドやシルバーなどの貨幣のことです。
以前からPoWに消費された電気代がコインの価値の源泉であるということを主張していますが、なかなか理解されていません。
今回は長くなりますが、そのロジックを丁寧に説明しようとおもいます。
(以下、お金、貨幣といったとき、実物貨幣のことを指し、信用貨幣のことではないことに注意しながら読み進めて下さい。それを混同すると全体が理解できません)
まずは、基本のところから
- コインの価値が消費したコストにあるわけがないだろ!
- コインの価値は、欲しいとおもうひとがどれだけいるのかが本質の価値でしょ!
はい。そのとおりです。コインの価値というのは、需要によって決まります。そのコインを欲しいと思うひとがどれだけいるか、というのが価値の根幹をなしていることは間違いないです。ではその需要はどこからうまれるか?
経済学でいうと、コインに「効用」があるからという言葉になるでしょう。なんらかの効用があるから、それに対する需要が生まれるということです。
じゃあ、暗号通貨における「効用」ってなんでしょううか?
先を読む前に5分考えて、あなたなりの答えができたら、先にすすんでください。
続きを読む PoWコインだけが本物の貨幣になり得る理由 →
ビットコイン研究所(有料版)では、表題のレポートを配信しました。ビットコインキャッシュ内で議論されている技術的な論点の話です。骨太の内容ですが、この研究所外では読めない話ですので、ぜひ参考にしてみてください。
以下レポートの冒頭部分と、目次になります。本体は21ページあります。 続きを読む 【レポート】099 ビットコインキャッシュ内で賛否両論?OP_GROUPをめぐる議論まとめ →
コインチェックは送金先を追跡できない匿名性の高い仮想通貨3種類の取り扱いを打ち切る方向で調整していると時事通信が報じた。
この3通貨とは、DASH(ダッシュ)、Monero(モネロ)、Zcash(ジーキャッシュ)の3種類である。
まずこの3つの匿名性について簡単に解説したうえで、匿名通貨の見通しについて簡単に私見を述べる。 続きを読む 匿名性の高いコインの除外について →
2月にライトニングネットワークの開発者メーリングリストに投稿された、アトミック・マルチパス・ペイメントが、異様なレベルの発明だと話題になっている。
アトミック・マルチパス・ペイメント=AMP
は、ライトニングネットワークの支払いを改善し、いくつかの批判への回答となるかもしれない発明だ。 続きを読む 異様な発明、アトミック・マルチパス・ペイメントについて →
ビットコイン及びブロックチェーンの可能性について、専門的な事柄をわかりやすく解説します。