レポート「アルトコイン図鑑」では30種類以上のコインの概要と見通しを解説(詳しく)
さて、最近反省会が流行っておりますので、私も反省してみます。Kojiさんが、「年始の自分のビットコイン/ブロックチェーン業界予想の答え合わせ!」という記事を書かれており、同様の振り返りを私もしてみます。
価格
価格に関しては、ビットコイン年末価格を980ドルと書きましたが、けっこういい線に言っているんじゃないかと思っています(執筆時点で960ドル)。正直980ドルはシリアスな予想というより「希望」的な価格で書いたので、それに近いところまで上がっているのは嬉しいです。12/31の実際の結果を待ちたいです。
また、全般的なトレンドについても、概ねあたりました。半減期での倍増、その後の調整と、年末の値上がりという基本的な流れは予想どおりでした。
また、イーサリアムのパンプを当てましたが、私の予想を遥かに超えるパンプでした。パンプ後、いったん調整し、そのあとIoT絡みで見直されると予想しましたが、DAO事件でダンプされそのあとIotも立ち上がらないのは外れました。
rippleについては、「事業は拡大するもののXRPの価格には影響がない(上がらない)」という予想が的中しています。
総合すると、基本的には95点くらいでいいんじゃないかと思います。ただ今年は、当てやすかった。来年はかなり難しいとおもいます。
【95点】
ICO、アルトコイン
ICOについては、Augurのあと、冷ややかな目で見ていまましたし、それ以降、国内での展開を私が手掛けるのもやめました。
技術的にそれほど新しい案件があるわけでもないしと思っていたのですが、予想に反して、Ethereumのハイプ以降、たけのこのように出てきたのは驚きでした。
むしろICO元年ともいうべき年になりました。その意味では外したので、30点。
ただ、成功率という意味はどうでしょう。DAOはあれですし、Wavesや、Liskもぱっとしません。なので、有用なICOは終わったという予想については大体あたったのではとおもい75点としたく。
総合して【60】点評価。
ビットコイン vs ブロックチェーン
ブロックチェーンのハイプが終わり、ビットコインが見直されるという流れを予想しました。
基本的には、ブロックチェーンの実証実験などが一巡し、とくにこちらも実用化のめどが立たない中、ブロックチェーンハイプも一巡したようにおもいます。
ただ、おもったよりしぶといというか、まだまだブロックチェーンバブルは崩壊してないようです。国内では遅れてバブルがやってきていまでもブロックチェーン真っ盛りで、こんなに流行るとは思いませんでした。
ブロックチェーンのハイプがここまでとは、予想をはずれました。またMUFGコインみたいな通貨建て資産に注目が行くとは考えておらず、おいおいという感じです。
ただ、基本的な流れとして、ブロックチェーンハイプはおちつき、ビットコインへの見直しが入るという基本シナリオは正しかったと理解しています。
【70点】としたいです。
ビットコインの上のレイヤーの話
ライトニングや、サイドチェーンほか。個人的には、なかなかこういうのは進まないと思っていたのですが、ライトニングはすでにいくつかの実装ができていて、本格的な標準化の動きがされるなど、けっこう進んでいるようにおもいます。(ただし実用化までは遥か先)。期待度は高くなかったので、ここまで進んだのは意外です。この調子だと、来年にはそれなりに実用を示せる分野があるかもしれません。マイクロペイメントに期待です。
また、技術的な話ではないですが、ETFや、国際送金といったものがもう少し進んでいくとおもっていましたが、実際はETFも立ち上がらず、国際送金なども実用化にいたってません。
一方でデビットカードの普及は嬉しい誤算です。
総合的に見て、論点のトピックは外しませんでしたが、普及や展開の速度については、いろいろあったという感じです。このあたりの予測は、むずかしいですね。
来年については、予測というより、論点という感じで示したいと思います。
【60点】とします。
ビットコイン2.0
なにをもって2.0とするかなかんじですが、こちらはスマートコントラクト系としましょう。
これに関しては、わたしはどういう予想をしたのか自分で忘れてしまいました・・・。そんなには簡単には行かないだろうなとはおもっていましたが、DAOの失敗は衝撃的でした。
スマートコントラクトの実用化にこれほどの困難があるとは思っておらず、なにひとつ実用化されてないのは驚きです。
期待しすぎた面があり、反省が必用です。
【40点】
国内の業界
私は、そんなに盛り上がらないだろうな−とおもっていましたが、ところがどっこい、法律もできたり、消費税まで免除になりました。
業界団体もたくさんできたし、メディアの取り上げ方も好転しましたね。
もちろん、ブロックチェーンのハイプがあって、業界としてはごっちゃになっているため、切り分けはむずかしいんですが。それにしても、法律と消費税はすごいですし、取引量の拡大や、日本のほうが価格が高くなるとか、ちょっと大幅に想像を超えたうごきでした。
個人的にはイーサリアムハイプのあと、アルトコインで一山あてようと、FX界隈のかたがたくさん流れてきて、これが国内の仮想通貨のユーザー基盤をつくったと感じています。ツイッターなどでもすっかり盛り上がり、トークンをつかった仕組みの普及など、想定を超えるほどユーザー基盤ができたとおもっています。
正直、これは良い方向に裏切られました。
【50点】としたいです。(業界の成長には100点あげたい)
ビットコインのコミュニティ動向
正直、コミュニティの分裂がここまで跡をひいいて長引くとはおもってもいなかったです。
国内の古参ビットコイナーがのきなみUnlimitedに転向したり。
Segwitも遅れましたし、ようやくデプロイされたところで、アクティベーションされないかもしれないというのは予想外。
正直、甘く見すぎていて、予想は外れています。
【20点】とします。
総合
総合的には、イーサリアムやスマートコントラクト界隈などでは予想外の動きあって当てられませんでしたが、ビットコインまわりについては、80点としてもいいとおもました。ただ、コミュニティ動向は誤算だったので、それを差し引いいて、総合評価としては
【70】点と、させていただきます。
よくやったか、まあまあか、甘すぎ、かは、みなさんの評点にお任せしますので自由にご批判くださいませ。
来年の予想については、また年初に発表したいと思います。
年内のブログについてはこちらで終了。お疲れ様でした。
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