レポート「アルトコイン図鑑」では30種類以上のコインを解説
レポート「ビットコインの情報源決定版(26ページ)」を配信しました。レポート内容へ
このブログのタイトルは、double hashです。
これを聞いて、なかなかおもしろいタイトルだなとおもったら、上級ビットコイナーです。一般には聞き慣れない言葉で、なぜこれがビットコインとつながっているのかわからないと思うので解説します。
hashというは、ハッシュ関数のことです。これは、ビットコインの根幹をなすところで、マイニングや、ブロックチェーンの整合性など、この関数が正しく振る舞うことにすべての前提をおいています。
ハッシュ関数とは、要約関数とか、一方向関数などといわれて、次のような性質がある関数です。ビットコインでつかわれているSHA256という関数もハッシュ関数です。
・入力に対して固定長の出力を返す
・出力は規則性がなくランダムに見える
・同じ入力に対してて必ず同じ出力を返す
・入力が1ビットでも違えば、全く違う出力を返す
・出力値から逆算して、入力値を計算できない(総当りの試行錯誤しかできない)
というものです。少々難しいですが、そのうち解説するエントリを書こうと思います。
要するにこういう性質のもった関数を組み合わせることで、数学的に、ブロックチェーンの安全性が保証でき、ビットコインのトランザクションの整合性が保たれているということです。
double hashとは、ハッシュ関数を重ねて使うことです。一度ハッシュ関数に入れた出力を、さらにまた同じハッシュ関数にとおす。つまり2回変換するということです。
hash ( a )
ではなく、
hash ( hash (a) )
ということですね。
これがダブルハッシュという意味。なぜこれをするかというと、1回より格段に安全性が増すのです。ビットコインでは、ハッシュを取る計算をするとき、1回ではなく、このダブルハッシュをしています。マイニングの時のハッシュ値計算もダブルハッシュです。
このブログで、ビットコインやブロックチェーンテクノロジの根幹に関する言葉を採用したのには、意味があります。
このブログでは単に通貨としてのビットコインだけではなく、ブロックチェーン技術や、その他の技術が切り拓く、ひろい領域や未来をテーマにしています。その根幹にあるハッシュという言葉をつけるのは、とてもふさわしいのではないかと思った次第です。
そういう感じで発信していきますので、今後共、ぜひお読みいただければ幸いでございます。
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