カテゴリー別アーカイブ: オピニオン

金融庁や有識者の方々へ、規制すべきはICOではなく、節操のない投資家のほうです。

詐欺的なICOが横行しており、なんのプロダクトもださずお金だけ集めている、といった批判が世間に認識されてきました。これに対して「ICOから消費者を保護せよ。厳しく規制せよ」という論調が生まれています。

「消費者保護か、イノベーションの保護か?」という間で着地点を探っているように思えますが、このアジェンダ自体が間違っていないでしょうか?

ICOにおいては消費者は善良で保護すべきものという考えは改めるべきです。本当に規制すべきは、節操のない消費者のほうで、まずそれらの市場アクセスを限定すべきと思います。

つまり悪質なICO からどう消費者を守るかというアジェンダが間違いで、むしろ節操のない消費者(投資家)からどうICOとイノベーションを守るかが 本当の論点だ

ということを本稿ではお話します。 続きを読む 金融庁や有識者の方々へ、規制すべきはICOではなく、節操のない投資家のほうです。

仮想通貨関連の消費者トラブル事例を検証してみた結果

消費者庁が、仮想通貨にまつわるトラブル事例として資料をまとめています。これは金融庁の審議会に参考資料として提出されたものです。

資料

このなかで、トラブルの具体例が乗っているのですが、規制で解決すべき問題以外に、ユーザーのリテラシー不足や、とばっちりじゃないかという問題もふくまれていますので検証してみます。 続きを読む 仮想通貨関連の消費者トラブル事例を検証してみた結果

暗号通貨が提供したいサービスと、現ユーザーニーズの間には、深刻なギャプがある

Screenshot from 2018-04-16 10-24-50

先日おこなったアンケート「暗号通貨に何を求めるか?4つのスタンスの違い」は興味深い結果がでた。

まず、前回のアンケートをまとめると、

  • 早く簡単に手っ取り早く法定通貨を増やしたい  42%
  • 法定通貨ではないユニバーサルな資産がほしい 28%
  • 早くて無料の支払い手段がほしい 18%
  • ビットコインは徒花でブロックチェーン技術が本命 12%

これに対して、更に1段深堀する質問をなげてみたところ、ほぼ私の仮説を裏付ける結果がでたので、以下にまとめと考察を書いておこうと思う。 続きを読む 暗号通貨が提供したいサービスと、現ユーザーニーズの間には、深刻なギャプがある

暗号通貨に何を求めるか?4つのスタンスの違い

暗号通貨に何を求めるか?

個人的にツイッターでアンケートを取った結果だが、あらためて興味深い結果であった。
結果をみると、予想どおりであったが42%の人が儲けの機会だと答えた。

Screenshot from 2018-04-16 10-24-50

これらの人にとっては、暗号通貨自体には全く興味がなく、要するに暗号通貨が対象でなくても、博打だろうが、サイコロゲームだろうが、チケットの転売だろうが、とにかく儲かればなんでもよい。このような層が半数近くを占める。

そして、相場は荒れて乱高下するほうがよく、そちらのほうが儲けの機会が大きい。

また、これらの人が相場で増やしたいのは「法定通貨」である。つまり日本円を増やしたい。

次は、政府や何かの権力によらない価値の貯蔵手段と答えた人で、28%存在する。 続きを読む 暗号通貨に何を求めるか?4つのスタンスの違い

なぜ日本人による日本発のグローバル起業が生まれないのか?それは「日本人が、日本発にして」が同時に成り立たないからです。そのモデルは競争上、とても不利で、理にかなっておらず、ハンデキャップがあるから。だから日本発グローバルは生まれません。

日本が世界をリードする、日本初のイノベーションを育成したい、という話はよく聞きます。

仮想通貨界隈でもそうで、日本をブロックチェーン、仮想通貨先進国にしたい、という話は毎日のように聞きます。

「日本人が、日本発にして世界的なサービスを世界中に提供していく」

というイメージ。要するにトヨタの姿と一致です。これをAIとかブロックチェーンとかフィンテックでやりたいわけですよね。

これがなぜできないか?

それは「日本人が、日本発にして」が同時に成り立たないからです。そのモデルは競争上、とても不利で、理にかなっておらず、ハンデキャップがあるから。だから日本発グローバルは生まれません。

詳しく説明します。 続きを読む なぜ日本人による日本発のグローバル起業が生まれないのか?それは「日本人が、日本発にして」が同時に成り立たないからです。そのモデルは競争上、とても不利で、理にかなっておらず、ハンデキャップがあるから。だから日本発グローバルは生まれません。

PoSコインのセキュリティとビッグバン問題

今後Posにおいても十分なネットワークのセキュリティが確保できるという仮定を置こう。たとえば、EthereumのCasperが本当に設計通りに動くことができれば、Ethereumのネットワークを攻撃するには、Ethereumの時価総額の1/3のコインを誰かが集めないといけない。これは事実上不可能である。

ネットワークへの攻撃にかかるコストが、コインの価値を決めるとする説があるが、それが正しいならば、PoSかPoWであるかは攻撃コストという意味では差異がないと言える。

さて、ここで考えるのは、そのコインはどこからやってくるのだろうか? 続きを読む PoSコインのセキュリティとビッグバン問題

PoWコインだけが本物の貨幣になり得る理由

PoWのコインだけが本物の貨幣になりえます。

ここでいう「本物の貨幣」とは実物貨幣のことです。つまり、それそのものに価値があるとみなされるゴールドやシルバーなどの貨幣のことです。

以前からPoWに消費された電気代がコインの価値の源泉であるということを主張していますが、なかなか理解されていません。

今回は長くなりますが、そのロジックを丁寧に説明しようとおもいます。

(以下、お金、貨幣といったとき、実物貨幣のことを指し、信用貨幣のことではないことに注意しながら読み進めて下さい。それを混同すると全体が理解できません)

まずは、基本のところから

  • コインの価値が消費したコストにあるわけがないだろ!
  • コインの価値は、欲しいとおもうひとがどれだけいるのかが本質の価値でしょ!

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はい。そのとおりです。コインの価値というのは、需要によって決まります。そのコインを欲しいと思うひとがどれだけいるか、というのが価値の根幹をなしていることは間違いないです。ではその需要はどこからうまれるか?

経済学でいうと、コインに「効用」があるからという言葉になるでしょう。なんらかの効用があるから、それに対する需要が生まれるということです。

じゃあ、暗号通貨における「効用」ってなんでしょううか?

先を読む前に5分考えて、あなたなりの答えができたら、先にすすんでください。

続きを読む PoWコインだけが本物の貨幣になり得る理由