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【息抜き】ビットコイン業界人の分類に、5つカテゴリーを追加してみた。

kojiさんが、ビットコイン業界の人を7カテゴリーに分類してみたというエントリーを書いていて、まさにその通りで、かなり笑いました。

追加カテゴリがあれば・・ということだったので、

業界なひとというより、業界をのぞきにくる人を含めてという感じかもしれません。kojiさんがあえて書かなかった危ない方のカテゴリーもちゃんと入れてます。

<マルチな人々>

暗号通貨をネタにしたマルチ商売の匂いがする人々。怪しいビットコイン界隈においても、さらに怪しい雰囲気を醸し出しているので、判別は容易。

●口癖

「リップルの○○コイン関係でして・・」

「ビットコインってすごいですよねぇ」

「一緒に写真をとってもらっていいですか?」

●対策

運営者が表立って出てくるようなことはありませんが、たまにセールス担当の人が会合にやってくることもあります。

あんまり関わらないほうがいいと思うけど、逆にそういう商売が好きな人もいて意気投合ということもありえるかw

対策としては、わたしはビットコインしか興味が無いとか、IOUを販売されるのは問題だと思うとか、堂々とのべるのがよい。向こうも、自覚してやってきているので、大人な対応をしてきて終わりになります。

<マスコミの事件担当の方>

大手新聞社、テレビ局で、もっぱらマウントゴックス事件を追っているという担当者。

マウントゴックスという事件の担当なので、技術やイノベーションといった文脈に興味がなく、あくまで「事件」を追うことが仕事だ。そのため、共通して興味ある話をするのが難しい。

●口癖

「マウントゴックスで新しい動きはご存じですか?」

「まだ、ビットコインについては勉強しはじめたばかりで」

「ここに集まってきているかたはどういう方なのでしょうか?」

●対策

ビットコインが好きというより、会社の命でそれにあたっているのだから致し方無い。

大手になればなるほど、担当がコロコロかわり、同じ会社からマウントゴックス担当者が5人も10人もやってきて、おなじ会社の他の記者と連携がない。

多くのビットコイナーにとっては、最初は好意で情報提供するが、情報クレクレ君なのでそのうち疲れてしまう。対応はホンマさんにお願いしてご苦労をねぎらいつつ、他のひとは自分のプロジェクトに専念するのがよい。

<大企業担当>

ここのところ、多くの大企業は、ビットコインについて勉強をしはじめているようです。大企業の方のなかでも、2パターンいて、個人的な興味から入っているひとと、関連する部署にいるので勉強し始めたというタイプの方。前者はふつうの個人ビットコイナーですが、後者は組織のミッションを抱えています。

●口癖

「勉強中。さいきん勉強を始めたところです・・」

「ビットコインはすごいとおもうんですがグレーなので・・むしろブロックチェーンの応用がすごいと思います」

「将来的にうちの会社も何かかかわることが出来れば・・」

●対策

あくまで、人称が、「自分」ではなく「会社」といっているひとは、現段階ではあまり行動につながらないので、ビットコインの起業家や技術者の立場からは、華麗にスルーしておいたほうがいいかもしれません。

エヴァンジェリストとしては、興味をもっていただいて、より深く技術を理解してもらうなど、面倒ですが、地道な対応が求められます。

<ど初心者の投資家>

正直どこから紛れ込んできたのかわからないタイプの初心者投資家が興味を持ってくることもあります。

●口癖

「○○の取引所で買ってます」

「エ○ーナルコインって知ってますか?どうなんですか?」

「ビットコインは取引所においたままです」

●対策

ほんとに事故を起こしそうで危ないので、丁寧に教えてあげたほうがいいと思うんだけど、あまりに技術的なレベルがないひともいるので、ほんとうに危ないです。しかも、比較的高齢だったりすので、まさに・・・。

せめて取引所に置くのはやめて、安全なウォレットを使うようにだったり、2段階認証について教えてあげるなど、優しい対応をしてあげてください。これ以上被害者がふえると、業界全体のイメージにもよくありません。

あと、もう一つ、最近はめったに見かけなくなったひとも挙げておきます。

<元個人マイナー>

●口癖

「昔は掘っていたけど、いまは到底個人では掘れないよ」

「マウントゴックスで掘ったぶんを全部やられた」

「最近は関心があまりないなあ」

●対策

ビットコイン初期からのドラマを知っているので、ぜひ話を聞いてみるのが吉です。驚きの話を聞けるかもしれません。

驚きというのは、詐欺、危ない話、損した話、持ち逃げなど、ありとあらゆる危ない経験をしていることが多いです。マイニング機材を買うのに500BTC支払ったら詐欺だったとか、いまの状況からすると気が遠くなるような話をしてくれます。先人から学ぶ機会ととらえて、積極的に昔話を聞きましょう。

ビットコインによるマイクロペイメント概況と実現方法

bitcoin-pile

ビットコインでは、マイクロペイメントは不可能というのが、いわゆる「ビットコインをすこしかじった人」の定説だと思う。ビットコインは、承認に10分かかる上に、一秒間にせいぜい7-10個のトランザクションしかさばくことができない。これはマイクロペイメントには適さないの。 続きを読む ビットコインによるマイクロペイメント概況と実現方法

分散型台帳の分類と、金融機関などへの応用(その1)

ブロックチェーンや、リップルの分散型レジャーなどふくめて、分散ノードが合意形成して一つの台帳を維持する仕組みを、分散型台帳という。

今回はその分散型台帳を整理したい。というのも、いくつかの種類があるが、区別できてない人が多いからだ。

まず、分散型台帳は、第三者によるマイニングが必要な否かによって、2つに別れる。 続きを読む 分散型台帳の分類と、金融機関などへの応用(その1)

分散型台帳の4つの類型~ビットコイン、金融機関向け分散レジャー、そして、Enigma

Digital Asset Holdings がHyper Ledgerを買収というニュースが耳にはいった。ビットコインのコンシューマ向けの流れとは別に、金融機関(銀行)向けに、分散型台帳をソリューションとして提供する企業が目立ってきている。rippleはその代表格だ。

金融機関だけを見ると、彼らは貨幣としてのビットコインには興味はなくその背後にあるブロックチェーン技術に興味がある。より効率的で、コスト削減の可能性があるからだ。

おそらく銀行は、限られた信用できる銀行同士でネットワークを組み、外部からは参照できない形のprivateなブロックチェーンの構築に興味があるのだと思う。

現在この流れを調査しているが、その前にいくつかフレームワークを提示していく。

トランザクションの中身やデータが公開されているかどうかと、マイニングや認証するひとが誰かということで、4つのタイプに分けることができそうだ。

ledger(Four type of distributed ledger. by Tetsuyuki OISHI)

上の図が、それである。最も広い概念として、分散型台帳(distributed Ledger)があり、4つのタイプに分類できると考えられる。

分類の横軸は、レジャーのトランザクションが公開されているかどうかだ。ご存知のビットコインは、トランザクションが公開で、誰もがアクセスできる。そして、トランザクション内容も誰もが解析できる。

そして、それを認証するマイナーは、任意のマイニングノードであり、誰もが参加できる、No trust である。そのためPoWなどの計算量に応じたコンセンサスプロトコルを採用する。

公開型のトランザクション、No trustのマイニング。すなわちこれがビットコインほかの暗号通貨のブロックチェーンである。

一方、金融機関が志向しているものは、真反対だ。図で言うと右下にあたる。閉じられたネットワークで、外からトランザクションは参照できず、信頼できる限られたノードによりコンセンサスを行う。コンセンサスのプロトコルは、PoWである必要はなく、Trustがあるので、いくつかのノード間の相互合意型の承認でよい。

Hyper Ledgerなどは、このタイプと考えられる。これは自行内の管理や、自社で国際ネットワークのある金融機関内でのトランザクション処理に向いているだろう。専用ネットワーク、専用ノードによるクローズドなシステムになるだろう。

rippleは、コンセンサス部分は、限られたノードによる相互認証であるが、レジャー自体は一般に公開されている。図で言うと、左下にあたる。金融機関がこれを採用する場合がどういう場合かを考えているが、銀行間のトランザクションでレジャーが公開されていても良い場合は限られる。むしろ、政府が検閲出来るように、国際間の取引では、公開レジャーを使うことになるのかもしれない。引き続きリサーチを進めたい。

最後は、No Trsut なブロックチェーンに、当事者しかわからない取引を形成するものである。インターネットでいうと、VPNに相当するものと考えて良い。これが、図の右上に相当するものである。

果たして、このようなものが構成できるのかということだが、理論的には可能である。”Enigma: Decentralized Computation Platform with Guaranteed Privacy”という論文に基礎的な方向性が示されておりこれを元にしたEnigmaプロジェクトが立ち上がった。

EthereumのVitrik Buterinも、すでに昨年に実装のアイデアをブログに公開している。Secret Sharing DAOsと名付けられており、Etheruem上で同様のものを構成するアイデアについて述べている。

これにより、個人の医療記録や、鍵の預託、レピュテーションシステムほか、秘密を要する金融ネットワークなどを、暗号通貨の基盤の上に構築することができるとしている。

<リンク>

Hyper Ledger 法人むけ分散型レジャー

Enigma, MIT Media Lab

“Enigma: Decentralized Computation Platform with Guaranteed Privacy” Guy Zyskind, Oz Nathan, Alex ’Sandy’ Pentland (2015)

Secret Sharing DAO by Vitarik Buterin